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米国の大統領選を見て、今までの政治の在り方を総括せんとならんな。

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米国の大統領選を見て、今までの政治の在り方を総括せんとならんな。


2020年11月3日にはアメリカ大統領選挙があって、ジョー・バイデン氏が過半数を取った。ひとまず、普通の選挙ならばこれでバイデン氏が大統領になって終了なのだが、どうも現大統領のドナルド・トランプ氏が、自分が負けを認めるまでは裁判で争い続けるという風な事を言ってるようであり、まだまだアメリカは揉め続けそうである。

【ワシントン=永沢毅】米大統領選で民主党候補のジョー・バイデン前副大統領(77)の当選が確実となった。複数の米メディアが7日伝えた。バイデン氏は報道を受けて声明を出し「大統領に選ばれて光栄だ」と勝利宣言した。

大統領選は全米538人の選挙人の過半数270人以上の獲得を競う。米メディアによると、激戦となっていた東部ペンシルベニア州に加え、西部ネバダ州もバイデン氏が制し、当選に必要な「選挙人」の過半数を確保した。米東部時間7日午後2時半(日本時間8日午前4時半)時点でバイデン氏は279人の選挙人を得た。共和党の現職、ドナルド・トランプ大統領(74)は214人にとどまる。

≪中略≫

トランプ陣営は選挙に「不正」があると訴え、開票差し止めなどを求めて全米各地で訴訟をおこしている。バイデン氏の勝利が正式に確定するまで曲折を経る可能性がある。

米大統領選、バイデン氏勝利宣言 ペンシルベニア制す (写真=ロイター) :日本経済新聞

僕は日本人であるから、アメリカ大統領選挙については、他国の大統領を決める選挙ぐらいの興味しかない。しかしながら、トランプ大統領は、アメリカ国内で新型コロナが大流行してるのに関わらず、経済を動かすために流通を動かそうとしていたので、トランプ氏が大統領を続けていたら全世界的にコロナウイルスの大感染が広がってたかもしれない。こういう所では身近な問題であったので、コロナの封じ込めを政策に掲げてるバイデン氏が勝利して安心している。


一応まぁ、直接的な所では僕はインデックス投資で一生持つつもりで全世界株式ファンドに投資している。今は結構、益が乗ってるのだけどアメリカの経済で暴落などが起きれば全世界の経済がまずい。バイデン氏は富裕層に課税をすると言ってるので、それで株式が暴落などしたら困るのだけど、どうも、うまい具合に共和党民主党アメリカ議会にねじれが生じているので、今の経済政策はそう簡単に動かせないだろうというのがマーケットの予想の様だ。


トランプ政権に関しては、ポピュリズムと社会の断絶による混乱を引き起こした政権だったと僕は思っている。警官による黒人の射殺に抗議する、Black Lives Matter運動などもあったのだけど、トランプ氏はその運動に暴動を鎮圧するために州兵を派遣するなどといって取り合うつもりがなかった。他にも、トランプ氏が大統領に就任するときの公約などはメキシコとアメリカの国境に壁を作るというものだった。それに今回の大統領選挙の期間中も、twitterでデマと社会の断絶を煽るような情報を、大統領自身が発信した。


僕はトランプ氏というのは元々、日本でいえばマック赤坂とかその辺りの泡沫候補の様な存在であったと思うのだけど、何故、彼がアメリカ大統領という権力を握ってしまうまで支持を集めてしまったのか?というような総括をしておかないと、今後も同じような民主主義のバグで社会の大混乱を引き起こしてしまうかもしれない。


この様な記事があった。


comemo.nikkei.com

今朝CNNではトランプ大統領が、選挙に不正があったという事をダラダラを言い続けている大統領の生中継を放送していました。

その後、各々コメンテーターが

”大統領は、自分が勝つために一貫して同じ事を言っている。発言は想定の範囲内だし、そういう意味では大統領の「透明性」は高い。”

”彼はアメリカという国家を自分と一緒に貶めているし、民主主義までも自分と一緒に貶めている。”

”大統領よりも大切な合衆国憲法がある”]

等など、一斉に正論の非難が続きました。

おそらく、リベラル知識人は、これらCNNを聞いて溜飲を下げ、万一CNNを見ていたトランプ支持者はチャンネルを変えたでしょう。そこには、完全に片方(リベラル)の正論のみを主張しこき下ろすエリートコメンテーター達がいました。
誰も、何故トランプ大統領が、あれ程の人格的欠陥を露呈しながらも半数近いアメリカ人に支持者がいるのか、についての冷静な議論はありませんでした。

トランプ大統領はきっかけであり、兆候です。

マスコミの論調は正論だし、フェイクニュースと言われ続けたCNNとしてはトランプ大統領は許せない存在なのだと思います。

ただ、論理武装された批判は、同じ主義主張の人の主張をより強固にするだけで、一方の主張との分断を強化するだけです。(人は大抵理屈で言いくるめたれたと感じた時に、感情的なしこりを残すだけ考えを改めません)

(CNNを見てこういう正論が分断を高めるのかと少し悲しい気持ちになりました)


日本の政治でも、もりかけ問題とか最近の日本学術会議の問題でもそうなんだけど、野党がやってることは理想の押し付けに見えるようになってしまっている。理屈としては公文書の偽造などは民主主義社会では論外だったりと野党の方が理屈の上では正しい事を言ってるのだけど、過半数以上の国民は自民党の方を支持している。何故か?と問われると、リベラル知識人は正論のみを言ってるように見えて、その理想から漏れた者の恨みの事など考えていないからですね。トランプが大統領になってしまったのも、オバマ政権の時のリベラル知識人が人種差別に対してポリティカルコレクトネスなどの圧力を高めていったが故に、白人労働者層などに不満を溜めこんでしまって反動としてトランプ大統領が誕生してしまったのである。


このまま無事に大統領の引継ぎが完了してバイデン大統領が生まれたとしても、正論の押し付けで反発を招いているとまた反動で、政治の主導者が保守・リベラルと移り変わるだけになる。政治というのは理想を押し付けるだけではなく、相手の言い分も聞いたうえで理解して自分と相手の意見の落としどころを見つける必要があるだろう。いつまでもイデオロギーで喧嘩をしているのではなくて、政治や行政により多くの国民を幸せになる方法を探っていかなくてはならないだろうな。

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