今時の若者はかえって新聞で情報収集してんだってさ。
今日は比較的調子がいい。思考の方で卑屈な発想というのがないし、思考の巡りもスムーズな感じ。とりあえず土日でマッサージなどに行ったことで体の調子は戻ってきたかな。
今日はネットの話でも書こうかな。今日、はてブあたりをフラフラしてると次のような記事を見つけた。
週間女性のWeb版がこんな記事を書いてることでお前がいうなという感じではあるが、言ってることは割と的を得ているなと感じた。ここんところのネットニュースの質の低下というのは異常であり、望んでもいないようなインフルエンサーのゴシップだとかそんな記事を押し付けられて辟易することが多い。
僕は以前もこのような現代のネット環境における情報収集のやり方の変遷のようなことを書いてきた。端的に話すのならば、今現在、YouTubeやSNSなどで漫然と出てくる情報を受け取るような生活をしてるとデメリットの方が大きい。現在のネット環境というのは、適切に情報源の選択を行なって自分に必要な情報を受け取れるフィルタリングの方が重要で、無料で得られる情報というのはどこかの企業や団体のプロパガンダか、露骨で下世話な内容が含まれた広告ばかりである。
旧Twitterにおける人々の流れにおいてその特徴というのははっきりと出てるのだけど、今のネット環境というのは内容の質や真実かどうかというのはあまり意味がなくて、とにかく人のアテンションを奪うような過激な表現を使って人々の耳目を奪えば真実ということになる。その物事が、他の競合のものと比べて本当に優れているのか倫理的に正しいのかというのは関係なくて、多くの人々にとって耳障りが良くて、それが適当に賢そうな人がはっきりと断言してくれるのなら嘘でも本当になる。
このような状況というのは「ポスト真実」というような用語も生まれているのようなのだが、2020年代前半のコロナ流行期は顕著であった。Wikipediaにもこのようにポスト真実時代の政治状況について述べたページがある。
元アメリカ大統領のトランプ氏の時が顕著であったけど、フェイクニュースでも多くの人がそれを信じ込んで連呼するようになれば、現実の方が歪んできて、それが大きな力をもってしまう。そこんところの大衆を扇動するのがうまい政治家というのが世界各地で同時多発的に出てくるようになっており、ポピュリズムというのをどうすんのかというのは現代の大きな問題になっている。
ポスト真実は政治レベルの問題にもなってるけど、僕が論じたいところはそこんところじゃない。僕がこのブログで語る話題というのは半径5mの話題ばかりであり、政治経済についてはあんまり語らないようにしてる。守備範囲じゃないし、こういう政経の話題については大言壮語したところで僕の実際に生きてる環境からは離れすぎている。ニュースメディアなどの二次ソース以下の焼き増しになり、ろくにその経緯も知らず体系付けて歴史も勉強してない、感覚だけの素人の政治の話など大した価値はない。
冒頭の方で紹介した記事の方でも書いてあるけど、最近の若い世代の人たちは新聞を購読する率が増えているそうだ。理由としては、ネットの方で情報収集をしていると、まったく知らないYouTubeのインフルエンサーのどうでもいいゴシップばかりを読まされてしまい、肝心の必要な情報を知ることができないからだという。結果的に自分でググったりして必要な情報を取ってこなくてはならなくなるので、時短のために新聞を読んだりするのだという。
それについては僕も前々から同じことを考えており、SNSから情報収集をしようとしたところで、どうでもいい自己顕示欲の強いインフルエンサーの自慢話や、アテンションを集めるためにわざと露悪的に人間の悪い面を強調された罵詈雑言を聞かされて感情的に消耗するだけである。
最近は旧Twitterのような短文SNSについては、時間がかかるわりには情報の質が低いので使うのをやめた。今後はブログやニュースレターのようなツールを使って、クローズドなコミュニティを形成して行くほうが建設的なコミュニケーションを取れるなと感じたのである。こりゃ、僕だけじゃなくてZ世代の人たちもdiscordみたいなチャットアプリの閉じたコミュニティへの回帰が起きてるらしく、何か発言をするだけでクソリプがついて攻撃されたりするSNSについては今後衰退していくのではないかと思われる。
世の中でビジネスで使えたりとか本当に必要な情報についても有料課金のペイウォールの向こう側へ移動しつつある。新聞社などの旧メディアでは偏向報道というのが難しい問題ではあるが、ネットを含め複数のメディアを確認してその信憑性を確認したのならば、ノイズだらけのSNSでフェイクニュースを読まされるよりは幾分マシかと思われる。こういう時代だからまぁ、新聞読んだりというのも逆に意味を持つんだろうな。