認知戦とネットリテラシーについて色々と考える。
調子はそこそこ戻ってきたが、相変わらずなんか思考の巡りが良くない感じ。どうにもここんところメンタルの調子が不調であるので、明日は病院受診であるのでついでにサウナに行ってこよう。
なんか、夏の疲れが出ているのか、自分とは関わりのないネットの出来事であるとかそんなことまでセンサーが誤検知してしまって不調に陥る様子。最近、ネットの情報についてとくに気をつけるようになった。SNSを眺めていると強い言葉を使う人がいて、それを見てしまい色々と考えてしまい不調に陥ることが多いのだ。
僕は昔からのネットクラゲであるので、暇があるときはずっとネットをフラフラと漂っており日常的な情報収集が趣味という風な人間であるのだが、ある時からネットの環境が苛烈になってきており何も考えずに興味のある情報ばかりを摂取していると危ないなと感じることが多くなってきた。
2020年ごろのコロナ禍の時がとくに顕著であったのだが、強い言葉を使って人のアテンションを集め、なおかつ誤情報を撒き散らすようなアカウントというのが世の中でたくさん出てくるような時期というのがあった。アメリカではこれをさらにトランプ政権が利権のために利用して、国が分断されてしまうという事態に陥った。
こういう強い言葉を使ったフェイクニュースというのは今現在でも問題になっていて、今だとウクライナ戦争であるとか福島での原子力処理水での対応について、国家の情報機関がデマ情報を流して相手国を混乱させるというのをマジでやってるものと思われる。
昔だと新聞やテレビニュースが扱ってる情報がネット掲示板などで信用ならんということで「マスゴミ」などと揶揄されてたものであるが、現代ではSNSを流れてる情報というのは出所不明なのによくわからないままにバズっており、ファクトチェックもまったく通用しないフェイクニュースが流通している。
国家ぐるみでこのようにSNSなどを使って情報をコントロールすることを「認知戦」というようであり、日本でも自衛隊で認知戦のための特殊部隊が配置されておりネットを監視してるのだという。
何も考えずにTVや新聞から流れてくる情報を信用するのが良くないのも当然ではあるが、それ以外のSNSやYouTubeなどの情報も当然のごとく国家や企業などの権力者の意向が混じっていると考えるのは当たり前のことだよな。
さらに近年だとChatGPTから始まった生成AIのブームなどがこの情報の真偽について判断することの難易度をさらに高めている。ディープフェイクと呼ばれるような本物と見分けがつかないような偽の写真であるとか、AI技術で大量に偽の情報を作成してSNSに放出することで本当の情報にたどり着けなくなることも起きているのだという。
ちなみに認知戦の具体的な例だと、世界中の選挙をイスラエルの諜報機関である「チームジョルジ」によってコントロールされていたという報道がなされている。
ル・モンド、デア・シュピーゲルなど30社以上が協力して実施した調査によると、50歳の元イスラエル特殊部隊員で、現在は「ジョルジ」という偽名を使って活動しているタル・ハナン氏が率いるチームにより、アフリカや中南米、ヨーロッパなどで情報工作が行われていたとのこと。
情報工作のコンサルタントを装ってチームに接触した記者に対し、ハナン氏は「世論を秘密裏に操作したい情報機関や政治運動組織、民間企業などが、ブラックオプスと呼ばれる自社のサービスを利用可能だ」と語ったとのこと。チーム・ジョルジの主要サービスの1つは「Advanced Impact Media Solutions(Aims)」と呼ばれるソフトウェアパッケージで、これはTwitterやLinkedIn、Facebook、Telegram、Gmail、Instagram、YouTubeといったサービスに登録された何千ものユーザーアカウントを操作できるものだそうです。
自分にとって必要な情報をどのように取得するのかというメディアリテラシーは重要度が増してきている。こういう状況下においてどのような方針で情報収集を行なっていくかというのは工夫が必要であり、僕は大手の新聞社やペイウォールを用意しているメディアの情報をまず基盤として、そこからTwitter改めXや個人ブログの声で補強していくのが良いと思われる。
とりあえず僕は情報収集においてはこちらのようなサイトを参考にしている。
現代社会において情報リテラシーの重要度というのは極めて高く、どのような情報を参照するかによって自分の利益であるとか身の安全にすらつながる。とりあえずまぁ、フェイクニュースというのは感情に訴えかけてきてデマを広げようとするので、感情を煽るニュースには要注意ということを知ってるのは第一歩かもしれない。
追記
ChatGPTと認知戦の未来予想について話してみると結構おもしろい回答を得られた。補足までに添付しておく。
国家間の認知戦の未来に関しては多くの専門家が予測や議論を行っていますが、以下にその未来の概要と潜在的な進行方向についての考えを示します。
1. **テクノロジーの進化**:
・テクノロジーはますます高度化し、精巧になるでしょう。ディープフェイクのような技術は、さらに進化し、現実との区別がさらに困難になる可能性があります。2. **個人化とマイクロターゲティング**:
・大量のデータ収集とAI分析の進化により、国家は個人の信念や感情を的確に標的とする情報キャンペーンを行う能力を持つようになるでしょう。3. **サイバー戦争との統合**:
・認知戦とサイバー攻撃の組み合わせは、情報インフラの破壊やデータの改ざん、さらには一般市民の認識を操作するための道具として使われる可能性が高まります。4. **多極的な競争**:
・これまでの「大国」だけでなく、中小国や非国家的なアクターも認知戦の競技場に参入する可能性があります。技術の進化により、コストが低減することで、多くの組織や国がこの分野での能力を持つようになるでしょう。5. **防御の強化**:
・認知戦の脅威への対応として、国家や企業、市民団体は、情報の真偽を確認する能力や、偽情報の拡散を防ぐ技術を磨いていくでしょう。教育や研修を通じて、市民のメディアリテラシーを高める取り組みも増加することが期待されます。6. **国際的な取り決めの模索**:
・さまざまな国が認知戦のルールや規範を形成するための協議を始めるかもしれません。このような取り組みは、認知戦のエスカレーションを防ぐための重要なステップとなるでしょう。7. **人々の信頼の喪失**:
・情報源に対する信頼が低下し、市民が「真実」を追求することに疲れ、情報のオーバーロードに対処するのが難しくなる可能性があります。総じて、国家間の認知戦は今後も激化していくと予測されます。その結果として、情報の真偽を判定するための新しい技術や手法、国際的な協力の形成、市民の情報リテラシーの向上など、多くの対応策が求められるでしょう。
どこまで正しいかは分からないけどもっともらしいように思う。やっぱり彼はおもしろい。