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「夫婦・カップルのためのアサーション」(野末武義著)を読んだ。

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「夫婦・カップルのためのアサーション」(野末武義著)を読んだ。

アサーションの本を読んだ。


昨日は本を読んで読了した。「夫婦・カップルのためのアサーション」という本だ。



すごい勉強になる本だったのだけど、これを読んですべての感想を書くとなると、恐ろしくプライベートな内容を含んでしまうので、それを赤裸々に書いてしまうというのも中々剣呑だ。まぁしかし、アサーションという概念を書いたりだとか、この本自体の感想を書いたりするのは今後のためにも有意義なことであろう。


こんな本を読んではいるけど、別に嫁さんとの夫婦仲に悩んでいるとかそういう訳でもなくて、これから夫婦として暮らしていくに当たって、どの様な心構えをすればいいのか色々と僕も考えていたりするのですね。で、まぁ、僕の場合は実践の前に座学で理論を学ぶのがいつものパターンであるのでそのために理論武装をしているという感じである。


僕も大学は心理学専攻であるし、アサーションという概念は知ってはいるんだけど、自分で実践できるかと問われると難しい。僕の場合、自分の中に意見を全部飲み込んでしまって表現しないという事が多いので、アサーティブなコミュニケーションの実践方法を学んでおくというのはこれからのためにも必要なことであろう。


この「夫婦・カップルのためのアサーション」という本はすごく役立つ本だと思ったので、家庭での人間関係を考えたい人は読んでみても良いだろう。

アサーションとは?


アサーションとは次のような概念である。

コミュニケーション技法の1つで、「人は誰でも自分の意思や要求を表明する権利がある」との立場に基づく適切な自己表現のこと。トレーニングを通じて、お互いを尊重しながら率直に自己表現できるようになることを目指す。 アサーションの観点から望ましい対人関係のあり方とは「まず自分のことを考えるが、相手のことも配慮する」相互的な関係である。これは「相手に気兼ねし自分のことを後回しにする」タイプや「自分のことばかり考えて相手のことを顧みない」といったタイプの一方向的な対人関係とは異なる。 アサーションの考え方とトレーニング方法は1950年代のアメリカで心理療法として開発された。その後、対人関係に悩む人のためのカウンセリングに取り入れられ、60〜70年代には人権擁護運動とも結びついていった。日本には80年代に紹介され、現在では学校や企業などさまざまな場所でトレーニングが実施されている。

出典:ナビゲート ビジネス基本用語集


kotobank.jp


要するに二人の人間関係のコミュニケーション技法の一つであり、受け身だったり攻撃的だったりするのではなく、相手の事を考えつつも自己主張するという相互的な関係を考えた方法論である。このコミュニケーションのとり方ができて、人間対人間の対等な関係性を作ることができる。コミュニケーションが上手い人は自然にできているけど、出来てない人も多い。過度に攻撃的だったり、受け身で相手の言うことを全部受け入れていれば大丈夫と思ってたりとかのコミュニケーションのパターンが出来上がっている人はこれを壊すのが大変なのである。

男性は問題解決志向、女性は共感を求めてすれ違うことも多い。


この本で書かれていたのだけど、男女の間でお互いに問題解決志向と共感を求めて情緒的なことですれ違う事が多いらしいです。


問題解決志向というのは、要するに理論的にトラブルを解決するためにはどうしたらいいのか考えることですね。仕事をしている場合はこの問題解決の考え方を求められる事が多いので、どちらかというと男性はこの思考パターンをしている事が多い。情緒的ということは、その問題を解決することよりもとりあえず話を聞いてもらって共感してほしいとかそういう考え方ですよ。別にその対象の問題をどうこうしたいというのではなくて、ただ相手に理解してもらいたいみたいな考え方です。女性にはこの考え方をしている人が多いらしいです。


あくまで典型的なパターンを書いているだけですけど、夫婦で相談をしているときに夫側が問題を解決するために理論的な事を考えている傍で、妻は単に共感してもらいたいだけだったりですれ違う事はあるあるなんです。最近は女性の社会進出も進んで問題解決志向の女性もたくさん増えていますけど、どちらかというと男性の方は問題解決志向が強くて女性が共感的だったりする。


これはどっちか片方の考え方が正しいという訳ではなくて、お互いに相手の立場を理解して歩み寄るということがアサーティブなコミュニケーションにつながる。

まとめ


この本で書かれている事はそれだけじゃなくて、共に人生を歩く伴侶としての夫婦の人生でぶつかる問題ごとの考え方などが書かれていた。付き合い始めて、子供を育てて、共に老後を過ごすまで、そういう人生のライフサイクルすべての考え方を網羅している。また、アサーティブなコミュニケーションをするためのトレーニング方法もあったりして、コミュニケーションに悩んでいる人にはすごい役立つ本だと思う。

夫婦としての絆は 、楽しいことやうれしいことだけを共有していたのでは深まりません 。時に傷ついたり 、傷つけられたりという体験をしながらも 、その後お互いにわかり合うことを通して絆が深まることも多々あるということを忘れてはならないでしょう


これは本当にそうだなと思った。良い本でした。


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