超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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感情というのはあくまでも心の表層の現象だ。

感情というのはあくまでも心の表層の現象だ。


特に理由はないのだが、朝からなんかメンタルの調子が悪かった。どうも、昨日の夜も夢見が悪い感じであり、ちょっと不調の気配を感じる。


最近の僕はどうも絶好調。この理由を考えてみると、筋トレをきちんと習慣化してしまった効能が効いているのではないかと思う。その他にも、ポケモンスリープで睡眠時間とリズムを安定させるようにしている。また、落ち込むようなことがあればすぐさま認知行動療法アプリのAwarefyで悩み事の分析を行うなどして後に悪感情を残さないようにするなどの取り組みをしてる。


このブログの熱心な読者諸氏ならご存知かもしれないが、僕はメンタルケアに対してはものすごく自己投資を行なっている。メンタルヘルス関係の書籍を買ってみて研究したり、実際に一日の中で時間をとってマインドフルネス瞑想をしたりなど、精神状態を安定させるためにはある程度のリソースを割いているのである。


特に、マインドフルネス瞑想というのは、メンタルケア関連の取り組みとしてはものすごく重要なキーを握ってるように思う。これは自転車に乗る感覚と類似したものであり、一度、自分の感情や思考が動いてるのを確認できるメタ認知を取得してしまうと、ほとんど自動的に自分の感情の今の状態に気がつくことができる。


感情の取り扱いというのは、日々の精神安定の中でものすごく重要な位置を占めている。僕らの生活の中では、何か嫌な出来事が発生して怒りの感情が発生したりとか、過去の嫌な出来事を思い出して不安になるのが日常茶飯事であるが、メタ認知を取得しているとその心の動きというのはすごく表層的で浅い層の動きだと気がつくことができる。


どうも、これは感覚的な話なのであり、言語化したところで他人に伝わる話かどうか分からないが、感情というのは「浅い表層的な部分の動き」だ。


例えば、太陽のような恒星の表層というのは、フレアやプロミネンスなどが起きたりしてすごく活発に動いているが、深層の方ではぐるぐるとガスが対流してるだけであり、そこは外部からは見る事ができない。心の動きもこれと同様であり、僕らはその表層の派手な動きに惑わされて、不安になったり絶望したりするけども、実際のところはそれは表面的な動きだけなので自分の心の本質とはあまり関わりのない事なのである。


心も表面の動きだけをみていても、その現象が発生してる本当の原因というのは気がつく事ができない。例えば、母親と毎日顔を合わせてると理由もなくむかつくなどの現象が発生していると、僕らはその理由に相手の瑣末な行動なんかを挙げたりするが、実際のところはこれは幼少期から形作られてきた深層心理の動きが働いてるかもしれない。


なので、心の表層的な感情というのはあまり深く考えても無駄なところがある。内向的な人にはありがちな傾向であるが、自分の心が沈み込んでる理由なんかを深掘りして色々とポエミィなこと書いたりなどしてしまう。しかし、この心が沈んでいる理由というのは、単にコーヒーの飲み過ぎだったり、昨日の眠りが浅くて睡眠不足という理由も多く、本人が想像してるほどロマンチックな理由ではない。ちゃんと規則正しい生活をするだけであっさりと自分の気分というのは変わってしまうことも多い。


僕らの心の動きというのは、その時の気分のムードに合わせて、周りの環境も色眼鏡をつけてみるように作られている。楽しい気分の時には周りの人たちもウキウキしていて、世の中が明るく見えたりする。悲しいムードの時は人々は自分に対して当たりが強くて、自分は世の中から必要とされていないように感じる。


この気分の問題というのは、周りの環境であるとか自分の体内の中のホルモンの働きで動かされてるだけというのも多い。脳は勝手にそこに理由を見つけ出して、それを最大ボリュームのアラートで脳内再生するのである。


これは人間という生物が先祖の類人猿の時にサバンナで生きるために身につけた知恵であり、周りの環境からちょっとでも違和感を感じたのなら、すぐに恐怖を感じるようにして隠れて引きこもる事が生存確率が高いからという理由だ。元々、人間の脳というのはネガティブな出来事を強く認識するように作られており、そのことにより危険な環境でも生き延びるように作られているのである。


2010年のハーバード大学のキリングスワース(Matthew A. Killingsworth)とギルバート(Daniel T. Gilbert)の研究では、人々は起きている時間の46.9%を現在行ってることとは別のことを考えるのに費やしてると言われている。しかも、それらの思考は「マインドワンダリング」と呼ばれ、ネガティブなことをぐるぐると考えることであるとのことだ。


jglobal.jst.go.jp


このような不幸な思考の癖については、「そういう動きがある」と認識できただけであっさりと回避できたりする。マインドフルネス瞑想や認知行動療法というのは、それらのテクニックを理論としてまとめられている。このような気分の悩みを持ってる人は練習するだけの価値はありますよ。

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