超メモ帳(Web式)@復活

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「東儀秀樹コンサート in OKINAWA」に行ってきた。

東儀秀樹コンサート in OKINAWA」に行ってきた。


今日は午前中に母親を連れて選挙に行ってきて投票。それから家に帰ってニュースレターを書いていた。ニュースレターにつきましては発行しましたので、登録してる人はご確認ください。


www.ituki-yu2.net


選挙結果は気になるところであるが、明日のニュースでも見たらわかるのだろう。今日はちょっと那覇の方でやっていた「東儀秀樹コンサート in OKINAWA」というコンサートに参加してたので、ブログを書く時間も押している。


東儀秀樹氏については僕は昔に癒し系ブームの時に楽曲を聴いてファンだった。僕は高校生ぐらいの時は、坂本龍一とかエンヤみたいな癒し系の楽曲というのに少しはまっており、その時に東儀秀樹氏の楽曲も色々と聴いてたのである。


チラッと家族から「東儀秀樹が沖縄でライブするらしいよ」という噂を聞いたので、興味が湧いたので今日のコンサートに参加してきた。東儀秀樹氏は雅楽楽器の奏者なんだけど、わりかし新しい文化もガンガン取り入れていくタイプであり、アニソンを雅楽でアレンジするようなすごい先進的な人物でもある。RADWIMPSの「なんでもないや」を雅楽楽器でアレンジしてこのような楽曲を作ってる。



パンフレットで読んだ情報であるけど、東儀秀樹氏は雅楽士の家庭に生まれ、昔から伝統的な雅楽の演奏法などを勉強してきたのだけど、その中でロック音楽のバンドなんかもやってたりして、雅楽という文化をどのように現代風にアレンジすることに情熱を注いでる人である。


東儀氏はコンサートの時も色々とおしゃべりをしてたのだけど、すっごく面白い人だなーと思った。どうも、今回のコンサートで印象に残ったのは、途中で会場の客の携帯がなって中断するような事件があったのだけど、それを「これはミだね」というようなことを言っていた。おそらく東儀氏は絶対音感があるようだ。


コンサートの内容なのだけど、雅楽の高尚な感じの難しいコンサートだと思うと予想を裏切られるだろう。すっごい、ノリノリで会場が湧くような演奏をするのであり、ジャズセッションのようにして途中で東儀氏がピアノまで弾いちゃうシーンもあった。セットリストはこちらである。



なんせ、ラストの演奏はQueenメドレーである。会場に集まってる人たちは中高年以上の高齢者が多い印象であるが、なんか演奏されてる曲が全体的にアップテンポで激し目の曲が多かったように思う。雅楽というと、みんなで和装をして静かに座って雅楽を演奏するのを想像するかもしれないが、今回のコンサートは会場が一体になって手拍子をしたりみたいなライブのようなノリである。


東儀氏の話を色々と伺ってると、東儀氏は雅楽という文化を世の中に浸透させるために色々な活動をしてるようだ。日本の教科書には昔は歌唱曲というのが載っていたらしいのだが、文部科学省などによって「歌詞が難しいから」という理由で排除された楽曲がある。それに対して東儀氏は抗議を行う活動などもしてるらしく、日本に伝わってる色々な音楽を守る活動もしてるようなのである。


それと、東儀氏は幼稚園などにも行って雅楽の文化を伝える活動をしてるらしい。子供達に難しい歴史を伝えるのは難しいので、それを分かりやすく噛み砕いて話すことにも頑張って取り組んでるようである。若者にもわかるようにと、鬼滅の刃の「炎」なんかを雅楽にアレンジしてたりしてた。


ここからは僕の感想であるけど、雅楽の楽曲というのはやはり「難しいもの」という印象を持っていたのである。おそらく今回のコンサートもものすごく文化的に高尚なことをやるのだろうなーと思ってたのだけど、それは良い意味で裏切られた。


東儀氏はすごくフランクにいろんな現代音楽と雅楽をどうやってアレンジするかなどを説明しながら、実際にヒゲダンの「ブリテンダー」の雅楽アレンジなんかを演奏してしまう。「あ、こういうことやっていいんだ」と目から鱗が落ちる思いであった。


実際に、文化というのは古くて高尚なものに価値があるという訳ではなく、それがさまざまな人に語り継がれて、形を変えながら精神として後世に伝わることが大事である。雅楽の楽器の笙にしても、日本で生まれたそれがシルクロードを渡って西洋に伝わり、その原理がパイプオルガンに使われたりなど、土地や歴史によってその精神というのは形を変えながら伝わっていく。


演奏としてもすごく盛り上がって楽しいコンサートであったし、そんな中で日本の雅楽がどのように形を変えて伝えられていくのかということにも想いを馳せるようなコンサートだった。すごく良かったと思います。

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