超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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子供を毒子供と呼ぶ大人がいるんだとさ。

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子供を毒子供と呼ぶ大人がいるんだとさ。

こういうトゥギャッターを読んだ。


なんかさ、再びイラストの話をするのだけどさ、ぜんぜっん人体デッサンできねぇんだわ自分は!という結論に至りつつある。


いやー、まだ服着せてないイラストだから公開はできないんだけど、描き終わってみるとなんか不自然。どうも胴が妙に長い気がするんだけど、これはまた後で直さねばなるまいな。


昨日読んだ記事だけど、このようなTogetterのまとめがあった。


togetter.com


どーなんじゃろな?と思う。たしかにまぁ、20万ぐらいをぽんと払える親ならばいいかもしれんが、デジ絵を描くのは初期投資が掛かる。最初っからゲーミングPC+液タブなんて買わされて絵を描くのをやめられたら、如何に寛容な親でも怒りたくはなるだろう。


まぁでも、この人が言ってるような毒子供とかは「バカジャネーノ」とは思う。最初っから将来何になりたくて決め打ちで才能伸ばせる子供とかいる訳がなかろう。僕も子供の頃の将来の夢は、なぜか消防士だった。理由もよく覚えてはいないが、なんとなく絵本で読んだからぐらいの思惑であったと思う。

その人の趣味や嗜好というのは社会ランクで決まってしまうらしい。


ちょっと前に「100分de名著 ディスタンクシオン」ってNHKのムック本を読んだんですよ。


ブルデューという社会学者が統計を取ってみて分かったことなんですけど、その人が何の趣味を持っていて、どのような芸術作品を好むのか?というのは高学歴か低学歴か、富裕層か貧困層かで明確に別れてくるという結果が出たのですね。


なんで難解なクラッシックを聴いたりとか、ピアノを弾きこなすのを楽しめるのかというのは、その生まれついた家の所属階層では、そういう高尚な音楽を当たり前に聞いていて、それにより他の音楽よりもそれらの文化にふれるのが長いからという理由である。


貧困層の親に育てられた子供が、なぜまた貧困層に留まってしまうのか?というのは次の様に書かれていた。

ウィリスによれば、労働者階級のいわゆる不良の男の子たちは、自分から進んでグレていき、自分から進んでドロップアウトし、自分から 進んで親と同じブルーカラーの労働者になっていくといいます。マッチョな労働者文化の中で育った彼らには、じっとしていることは苦痛でしかなく、おとなしく座って勉強することなんかできないという価値観があります。 また、彼らにとって身近な大人である家族や親戚 も一様に学歴が低くて、ロールモデルになる学歴の高い人がいないとなれば、不良少年たちには、教室で我慢してみんなに合わせて勉強する意味がわからない。 これはブルデュー的に言えば、知的能力ではなく、ハビトゥスのレベルでの排除です。つまり彼らは、学校において知的能力で排除、されているのではなく、身についた文化によって、勉強するかしないか以前に排除されているのです。彼らにとっては、むしろグレてド ロップアウトするほうが合理的です。ただし、その時点では合理的な行為でも、長い目で見ると、不利な立場を自分から選んでいることに なります。 こうして、不平等な階級格差が、むしろその下位の人々の「自由意志」によって再生産されているという、きわめて皮肉な現 実があることを、ウィリスは詳細なエスノグラフィーによって見事に描き出したのです。

『NHK 100分 de 名著 ブルデューディスタンクシオン』 2020年 12月 』 NHK出版 日本放送協会 (編集)


これを読んでみて思ったことは、自分は別に富裕層の出ではないけど、ちゃんと本を読んだり色々と文章や絵を描く知的活動をすることを子供のうちに仕込まれたことだけは親に感謝してもよいと思った。


僕は図書館で本を読んだりとか、色々と家で絵や文章を書いたりするお金の掛からないことを趣味にしている。だが、世の中を観測していると昼間から酒を飲んだりとか博打を打ったりとかでしか時間を潰せない文化圏というのも観測できるのである。


本を読んだり、絵を描いたりみたいなお金がかからない趣味というのは、生まれついた文化圏によっては身につけることができないのだ。僕は幸運な方だ。


人間が何を学んでどのように成長していくというのは、才能もそうだが環境が大きく影響するし、子供にはできる事ならばやりたいことをやらせてやりたい。金があろうがなかろうが勉強するやり方は教えてやりたいよね。

まとめ


で、冒頭のTogetterに戻るのだけど、子供を毒子供と呼ぶのが気に食わない。ここまで書いてきた文章はその言葉にかっっちーんときた勢いの文章である。


スケブ一冊渡して全部描いたら考えてやってもいいというが、デジ絵はかなりツールによって補正が入るというのをご存知ないのであろうか? デジ絵は色々とポーズ人形やら無制限にリドゥアンドゥできたりとかで、本人がその形を正確に把握できてなかったとしても、かなり見栄えのするイラストを「作る」ことができるのである。


今どきの中高生とか見てるとさ、すっげぇ絵がうまくておっさんは嫉妬してしまいますよw デジ絵を描くツールレベルで、photoshopしかなかった僕らの世代とは隔世の感があるぐらいに技術が進歩してるんですね。


別にくそ高いツールを買ってやる必要はないが、例えばスマホを使ってデジ絵を作れる技術を一緒に調べてやるとかさ、子供の夢を育ててやる方向性で自分は動くだろうと思う。最近のスマホであればこれぐらいの絵は描けるのである。スマホでお絵かきしている人もたくさんいるし、自分の頭を使って工夫する方法を一緒に調べるのが吉かと。



#東方 鍵山雛 - 椎野樹のイラスト - pixiv


この話題を出した人は分ってるかも知らんけど、これを読んで、頭ごなしに絵をやりたいと言ってる子供に、金がかかるから駄目だと夢をぶった切る親が増えやしないかひやひやする。

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