超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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物語の型を知ってると小説執筆は面白くなりますよ。

物語の型を知ってると小説執筆は面白くなりますよ。


まったくもって困ったことなのであるが、小説のアイディアを一日中考えている状態になっており、生活とか仕事のルーチンがままならない状態に陥っている。ずっと頭の中でぼんやりとストーリをどう展開させるのかとか設定のことばかり考えていて、他の作業が捗らない。


まー、こんな状態で仕事をしているとそのうち怒られるので、いい加減気分を切り替えて明日からは本気で働けるようにする必要があるのだろう。何かイメージが思いついたのならメモに書き込んですぐに作業に戻り、仕事には差し支えがないようにしないと趣味の意味がない。物書き系の趣味を持ってるひとならあるあるでわかるかもしれないけど、物語を書いてる時は一日中、白昼夢を見ている状態になるので、現実の生活が疎かになる。


今回の作品はしっかりと物語の設定についてはプロットを積み上げた上で本文を書いていくようにしたいよな。僕は割と手堅くプロットの方は固めて物語を書いていくタイプであるが、実際に物語がドライブし始めると展開は勝手に動いちゃうことがよくある。キャラクターたちが勝手に動き始めて物語が展開し始めて、作者自身も書き終わった後にキャラクターたちは何を求めて行動していたのか気がつくことがある。こういう無意識との対話が物語を書く上で楽しいことであり、醍醐味だよな。


連日、小説執筆のことばかりを書くのもどんなもんだろなと思うのであるが、どうもしばらくはこの手の話が続くんじゃないかなと思う。僕は小説を書いたりとかイラストを描いたりとかいろんな趣味を持ってるけども、創作関係の趣味というのは自分の中で思いっきり空想を膨らませて、その中で遊ぶのが楽しい。自分の中で箱庭を作ってそちらの創造神になるような行為であるように思えるかもしれないけど、どうも登場人物たちというのはフィクションのキャラクターであるのに意思を持って行動していることがよくある。


創作においておもしろい物語を作るためのコツというのは、無意識に任せることと意図的に物語に介入することのバランスではないかなと僕は思う。


物語を執筆するためにプロットをどの程度固めておくのかということが具体的な話であるか。何か物語を執筆しようと思った時に、プロットを細かく書いておくと実際の本編を書くときにストーリーがブレにくくなる。これは複雑な物語になる時とか複数人で映画やゲームのような作品を作るときは肝心で、ハリウッド映画のようなコンテンツの場合にはプロットを考えるための専門家もいる。


物語において何かしらのテーマ性を持たせたいと思った場合に、そんな風にストーリーを誘導するためのあるあるであるお決まりのスジのようなやつというのが存在する。いわゆる「王道」ってやつである。


深くておいしい話を書きたいときは、この王道の筋を辿った上で、肝心なところでずらしたりとか外したりして読者をハラハラドキドキさせるのが重要。ワンパターンな話は展開が読めてつまらないと言われがちであるが、なんだかんだでやっぱりみんな王道の話というのは好きなのである。読者に展開を読めないようにする叙述ミステリーの様な話は特殊な例外としても、まったく既存のパターンを無視しておもしろいお話を書くのは不可能でないかと思われる。


この物語のパターンについては、昔から創作者が読むような文章読本では定番の考え方として教えられている。小説執筆の脱ビギナーの基準としては、この物語の定番のストーリーの型をいくつか知っていて実際の作品に組み込む技術があるかということだろう。ストーリーの型だけを抜き出してお決まりのパターンを紹介しているような本もあったりして、中級者以上はストーリーの型を工夫して「なるほど」と読者を唸らせるような展開を目指しても良いかもしれない。


僕も、このような物語の型があるということを知って実際の作品作りには生かすようにしている。余談ではあるが僕の書いている作品というのはほとんど「行きて帰りし物語」である。展開は「主人公がどこか異世界に行って何かを得て成長して帰ってくる」というパターンで固定されている。これは有名な物語パターンであり童話や指輪物語のようなファンタジーでよく使われる型である。有名な所では、新海誠監督の作品もこのパターンをよく使うので、勉強がてら意識しながら映画を見てみるのも良いだろう。「スズメの戸締り」や「君の名は」はまさしくこのパターンの典型例なので意識してみると勉強になる。


しかし、注意をしないとならないことがあって、おもしろい物語を書くためには物語の型を知ってないといけないけど、物語の型でガチガチに縛られた物語はつまらないのである。あまりにも型を意識しすぎてプロットをガチガチに固めてしまうと、キャラクターが自由に行動して行動できる幅が狭まってしまい、感情移入できない平板なストーリーになってしまう。プロットを書く際には、細かく書いた方が後で執筆するときには困らないけど、テレビドラマでやるように細かくシーンごとの箱書きまで書いちゃうとキャラクターの駆動する余地がなくなっちゃうかもしれない。


こういうのは執筆者それぞれの匙加減次第であり、自分はプロットをまったく書かないとか超細かく書くとか人それぞれである。まぁ、こんな風なことを考えつつ僕は小説を書くのである。今回のオンミョウデザイアについては、ちょっと設定を細かく考えつつプロットも粒度を細かくしてみよう。

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