超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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情報工学的に小説を書きたいと思うのよね。

情報工学的に小説を書きたいと思うのよね。


僕のブログを長年継続して読んでくださってる読者諸氏にはご存じのことかもしれないが、僕のやりたいことというのは4半期に一度ぐらいガラッと入れ替わる。今年の初めの頃にやりたかったことはG検定の資格試験を勉強することであったけど、今現在の趣味は小説執筆である。


しかし、小説執筆の趣味というのはなかなかに難儀なものなのである。「小説書きてー」とモチベーションが爆発したからと言ったってすぐに何万字も良質な小説がすらすらと書ける訳ではなく、ひとまず自分の妄想をしっかりとした言語化を行いたいと思うのならある程度の手続きを踏まねばならぬのだ。


とりあえず、うちの子である玲と真輝の小説の続編である「オンミョウデザイア」のアイディアが降ってきたのは良いのだが、実際に本文を書き始める前にある程度、物語のプロットを考えておかねばならない。世の中にはプロットも作らずに最初からいきなり本文を書き出してしまい、それで筋が通った物語を構築してしまえる作家なんかもいたりするらしいが、それは執筆の経験が豊富なプロだからできる芸当であり素人は真似をしてはいけない。普通の人がプロットも作らずに行き当たりばったりで小説を書いたとしても、書いてるうちに主題がブレたり伏線の配置に失敗したりしてどっちらけの作品になってしまうだけである。ちゃんとプロットで全体の流れを決めて書き始めるということは、基本中の基本のことであるからこそおろそかにしてはならないことである。


玲と真輝のオンミョウデザイアであるが、大体こんな主題を描くためにみんな動いていくのだなーという方針は決まった。おおまかな方針は決まったので、キャラクターの考えている目的だとか細々とした世界観のディティールを煮詰めてる感じである。僕の創作でのやり方の好みとしては、論理的に物語の欠けている部分を見つけて埋めていき、本文執筆の時までには疑問点がないぐらいまでにプロットを組んでおくのが好きである。設定でドライブさせる創作というのもなかなかにおもしろいし、しっかりと世界観とキャラクターを構築しておけば本文を書くときも悩まないで済む。


あんまりプロットを細々書きすぎると物語が窮屈でつまらなくなるのではないか? という考えを持ってる方もいるかもしれないけど、僕の経験上、どれだけプロットを綿密に書いていてもどのみち本文を書けば脱線する。プロットというのは最初に全部書いて終わりという訳ではなく、本文を書いてる最中もキャラクターたちが自然と行動していくのに合わせて修正していくものである。本文を書いてる時は細部に集中してしまって全体像が見えなくなるけど、本文を書いてるときもプロットを確認すれば全体の流れが把握できる設計図として用意するべきである。


こういう、プロットと本文の関係性というのは、システム開発での設計とコーディングの関係性によく似てる。システム開発において設計というのは最初の段階であまり手戻りをしないようにがっちりと決めておくべきだと言われているけど、実際にコーディングなどをやってると初期の仕様定義とは違う客先からの要望が出てきて仕様変更を行う必要が生じてくることはよくある。その都度、設計プロセスに戻って、全体を確認して作業遅れがないようにプロジェクト全体のリソースをうまく再配分したりする。


小説執筆もこれと同様である。実際に本文を執筆しているときにもっと物語を良くするためのアイディアなどが降ってきたりする。このとき、まずはプロットに戻って、全体の矛盾が発生しないように作品全体を調整する必要がある。こういうのを、第一校の最後まで書いてみて第二校から直してしまえばよいのかもしれないけど、アイディアというのは水物で、発想が浮かんできた段階でしっかりと言語化を行なっておいて全体の再検討をしてフィールドバックを執筆に戻すのが僕の好みだね。


こういうことを考えつつプロットを組んでるけど、どの程度の完成度までプロットを構築すれば本文執筆に取り掛かれるのか、このあたり僕もよく分からない。今回のオンミョウデザイアに関しては、かなり設定周りが複雑であり玲と真輝の物語の今後の世界観の設定まで含めて考えねばならぬかなと思ったのである。どうやら天津神国津神の権力争いとかそういう風な要素まで出てくるようであり、バックグラウンドの設定もしっかりと考察した上でプロットを書こうと思うと事前の調査が膨大になる。


こういう事前のいろんな知識の調査に関しては最近流行りのChatGPT君がすごく便利である。仏教とか神道の細かいことに関しても、大体のおおよその事柄に関しては端的にすっごく分かりやすく説明してくれる。そこからさらに詳細な資料にあたりたい場合はBing chat君に尋ねればWeb上の資料を発掘してくれる。読むべき本なども絞り込むことができるので、最近はBing chatで調べた書籍を図書館から借りて読み込んだりなどしてる。分かったことは都度Scrapboxに記録して、Wikiとして整理してる。


というわけで今は細々と設計書であるプロットをしっかり練り込んでるところであるけど、これもどの程度の完成度まで仕上げれば良いのだろうな。なんとなく設定を細かく考えれば本文を書き始めるタイミングはわかるかな? まあやってみるか。

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