効果的な小説執筆ツールの使い方について書く。
そろそろ小説を書きたい気持ちになってきた。ここ数ヶ月ぐらいはひたすら個人開発を続けてきたけど、そろそろプログラミングには食傷気味に陥っている。どうも僕の日常生活の特徴のようなものなのであるが、4半期ごとにやりたい趣味が変わってその時はすごく熱中してものすごい勢いで何かを作ったりするのだけど、飽きてしまうとさっぱりとやってきたことが捗らないということがある。
やってきた個人開発ではScrapDiaryというScrapBoxでライフログを取るためのアプリを開発してきた。こちらをストアに載せるまでににはまだまだ修正作業が必要そうであり、そちらに根気を使いたいのであるが、いかんせん飽きてしまった。できれば外部テスターの審査を通してから小説執筆に入りたいと思ったのであるが、そろそろ色々と考えるのも辛くなってきたのでやりたい趣味を優先させる方がいいのであろう。
ということで、今日ぐらいからしばらくは玲と真輝の小説の新作「オンミョウデザイア」のプロットとか下書きを考える作業に入って行こうと思う。大体、書きたいキャラクターとかシチュエイションについては決まっているのだけど、その間を埋めるシナリオを考えねばならぬのである。
今のところ、小説の設定などを考えるツールとしてScrapboxを使って書きたいシーンやキャラクターの設定などを整理しているのだけど、小説を書くためのツールとしてはScrapboxはいまいちハマらないなといった感じ。なんか、Wikiのようにリンクを張れるのはいいのだけど、有機的なアイディアの発想ツールとしてはどうも使い勝手が微妙であり、Scrapboxに関しては設定資料集を整理するのに使うのがいいのではないかと思う。
小説を書くためには1つのアイディアを複数の視点から捉え直す必要がある。そのためにはツールを複数使うのがいいのではないかと僕は思ってる。小説の最終的なアウトプットとしては、テキストエディターに数万字数十万字程度のまとまった長文を出力しないとならないのであるが、そこに至るまでには思考を何度も塗り重ねて厚みのある世界観やキャラクターの心理を作り上げる必要がある。
この、使うエディターやツールを変えてみるというのは、小説を書いてる時に詰まってしまう状態「ライターズブロック」を打破するのにも使える方法ではないかと思う。小説を書くときに次の文章が出てこなくて数日にわたってウンウンと悩み続けてもどうしようもない状態に陥ることもあるけども、そういう時は固定化した視野を外してみることで新たなアイディアや展開を見つけることができる。小説を書けなくて苦しんでる時に、新たな道具や執筆法を試してみることで道が開けることもあるかもしれない。
この、小説執筆のためのアイディア発想方法というのを僕が思いつく限りリストアップしてみよう。
- PCのエディターに直接書く。Wordやテキストエディターに書きながら考える。この方法だと直接本文で使う文章を書くことができる。思考が書いた文章に囚われて固定化しやすい。
- アナログの紙に書く。適当なメモ帳に思いついてることを全部書き殴る。図表も絵も自由に描けるのでアイディアが広がりやすい。しかし、大量にメモを書いてしまうと保管や管理が大変になってくるので、適時デジタルデータへ変換してPCに取り込む作業などが必要。執筆初期のアイディア出しに有効。
- マインドマップ。無料ツールであればFreeMind、他にもWeb上で使えるマインドマップツールは無数にある。有料でも良いのならMiroが良いだろう。紙を使ってそちらに手書きで書くのもあり。小説全体の構造であるとか関連性を見つけるのに使える。
- アウトライナー。章立てなどを考えようと思った時に最適。アイディアの順番を並び替えることであるとか執筆直前の下書き作成にはアウトライナーツールが最適。
- 生成AIに尋ねる。最近から使えるようになった方法。どうしても次の展開が思いつかない時に突破するきっかけに使える。全部をAIに書かせようとすると平板で面白くない物語を書きがちなので注意。
僕が小説執筆のやり方で使える方法と思うのはこんな感じであるね。まず、アイディア出しの段階ではスケッチブックのような白紙の大きな紙を用意して適当にアイディアやキャラデザを書き散らす。ある程度イメージが掴めてきたらマインドマップで構造化したイメージをすぐ見えるように整理しておく。下書きを書く段階ではアウトライナーで思いつきを全部書き出して並び替えながら実際の本文での物語の流れを整える。そしてテキストエディターで本文を書いていく。途中で展開に詰まったらChatGPTに適時質問。
小説の書き方は作者それぞれの個性であろう。僕は楽して書きたいのでこんな風にツールを使い分けながらアイディアを徐々に形を整えていく感じで書いていくのが好みだ。直接本文を書き始めるのに比べるとエモさは出せないけど、大規模な物語でも軸がぶれないのは良いところである。