創作のやり方工夫して、ベストセラー書いてみたいよね。
最近はkindle本を出版してみたのだけど、僕自身もKindle Unlimitedに再契約してみて、それで色々とボリュームが薄い本について読み漁ってみている。自分自身が本を出そうと言うのなら、他の人の本についても読んでみないとならない。やっぱり本を書こうと思うのであれば、文字は浴びるように読まなければダメだろう。
それで思ったのは、やっぱりブログなどのネットで読む文章との質感が全然違うなと言うこと。僕も昔はかなり本を読む人間であったけど、最近はずっとネットに入り浸っており、活字というのはブログやニュースサイトなどのネット媒体で読んでいた。
どちらがいいとか悪いとかではないのだが、書籍の方の文章というのは、ある程度読者側が受け入れ態勢が整った上で読む媒体なのだなという感じ。そりゃそうなのかもしれないが、ネットでの文章というのは読者は少しでも気に入らないと秒でブラウザバックであるため、読まれるためには徹底的にハードルを下げないといけない。
文章というのはどれだけ作者が思い入れを入れようとも、ちゃんと読まれなければ意味がないものであったりする。そこんところのリーダビリティというのは工夫しないとならない。ネットの方の文字媒体というのは過剰に消費目的で使われることが多い。最初の段落を読んで理解できなければすぐに離脱という感じなので、ブラウザ上での見た目にまで気を使わないとならないのだ。
kindle本などの書籍媒体の場合は、読者はまず興味を持ってその本を読もうとしてくれるので、ちょっとぐらいは冗長であっても読むのを投げ出したりしない。そりゃ、少しは文章にリズムを作ったりして読まれやすくする工夫などは必要であるけど、よっぽど内容がないとか文章がひどすぎるとかでなければ、簡単に離脱はしないのだ。
この辺りの書籍の特性は、非常に僕の書く文章向きだなと思った。このブログの他の記事の文章を読んでもらってもわかると思うが、僕がブログで書いてる文章も長文をびっしりと書き連ねるタイプの書き方をする。これでもちゃんと句読点の打ち方であるとか、段落は短く区切るようにしたりなど、読みやすいような工夫はしてるのであるが、間違いなく初心者はとっつきにくい見た目であろう。
そこんところ、kindle本などの場合には、単純にちゃんと内容を考えて文章構成だけに集中できるので、いいなーと思った。全体の書籍のテーマを考えて、そのテーマに沿った内容をちゃんと書くことができるのなら何万字書いてもOKであり、徹底的に一つのテーマについても掘り下げることができる。
最近は書籍のアイディアが色々と湧いてきてるので、思いつき次第Scrapboxにメモをとっている。僕もいずれは自分の半生を綴ったような闘病記のようなものを書いてもいいかなーなどとも思っていた。ブログ上にも病気のことは色々と書いているのだが、ブログ記事が4000近くもあるためそれをまとめてちゃんと一つの書籍として整理するのもいいだろう。
闘病記については書かないとならないかなと思ってる。ちょっと以前、半フィクションのような感じで統合失調症についての小説を書こうとしたことがあるのだが、あまりにも書いてる途中で自分の心の方がダークサイドに落ちて病みかけたので、あれはよっぽど自分の調子が良い時期でもなければ無理だ。今は無理。
小説を書こうと思うのなら、一日中そのフィクションの世界やキャラクターについて妄想をしないといけないところがある。僕の小説の書き方というのは、最初のラフなプロットを書く段階では物語構造とかに従って物語の流れを整理するけど、実際に詳細にシーンを書き出そうと思うのなら、そのキャラクターがちゃんと動くぐらいまで妄想しないと無理である。
今回出版した「オンミョウデザイア」については「陰陽師のYoutuberとか居たら面白くなくね?」という土御門美弥のアイディアありきで走り出した企画である。僕の予想以上に彼女はすっごく暴れ回ってくれたため、なかなか作品としての面白さが増している。美弥はわりかし自分の中では成功したキャラクターの一人なんだよね。
僕の創作のやり方としては、書きたいシチュエイションであるとかキャラクターが居なければそもそも書けない。まず作品全体のコアとなるシーンやキャラクターがあって、そのシーンにたどり着くまでにはどのような展開にするのか逆算して考える。
「オンミョウデザイア」ではこの作品を書くために初めてScrivener3を導入してみた。このエディターはアウトラインから詳細までシームレスに書くことができるのだけど、書きたいシーンから最初に書いたりとかしてパーツにして組み替えたりできるので、自分には馴染むかもしれない。
とりあえず、これからkindle作家をやろうと思うのなら、本をガンガン量産しないとならない。ある程度の品質は前提としても、ちゃんと量を書かないと稼ぎにならないしね。仕事をやってる時もどんどん妄想をして、アイディアが浮かんだら全部メモをとっていこうかなと思う。そこんところから新しい本のテーマが生まれるかもしれないし、それでベストセラーとかできたら面白いよな。