合同誌に参加するときは著作権のことが気になるよね。
はてなブログ界隈で最近、文芸フリマのことがやたら話題になってるので、それ系の話題を追ってるとはてな運営がこんな企画をやってたことを知った。
なんということだ……。完璧に乗り遅れた。こんな面白そうな祭りに参加できるのであれば万難排して参加したはずなのだが、後の祭りである。
まぁいいか。僕のブログはブログを書くためのメタな視点の話を書きすぎなのである。ブログ論大好き人間ではあるのだが、あんまメタな事ばかりを語りすぎてもブログの価値が薄くなるような感じがする。や、この感覚は自分でもよく分からない。なんか随分とハイコンテクストな感情なのだけど、あんまり「ブログを書くことについて書きすぎるブログ」というのは薄っぺらいような感覚というのが最近生じてきてるのである。
プロの作家でも文章読本ばかりを書いてる作家というのは売れない小説家である感じがする。なんか随分と失礼な事を書いてしまってるけど、事実としてワナビほど創作論ばかりを書いてまったく作品を書く手が動かない。
不特定多数の書き手の心を抉るようなdisを書いてるけど大丈夫だ。こんな文章を書いてる肝心の僕も創作論ばかりを書いてきたので、血反吐を吐く思いをしながらこんな事を書いてるのである。天に向かって唾して、降り注ぐ天罰で、僕自身が針むしろの状態になっている。
んーでも、ブログ論って書くのも読むのもおもしろいんだよね。僕が新しく新規購読を行うブログを探すときは、まずはその作者がブログをどんな風な思いで書いてるのか綴ってるブログ論のエントリーから最初に読む。今回、文芸フリマで無料頒布されたこの「私がブログを始めた理由」は間違いなくおもしろい。ブロガーがブログを始めた理由というのは、その書き手の一番エモい部分であるし、それを一冊の本にまとめたというなら面白くならないはずがない。
文芸フリマが終わった後にでもどっかに公開されないかな? はてな運営の方でPDFで配布とかしてくれるんだったら一番いいんだけどな。僕だったら有料であっても買うと思う。最近は紙媒体の本は図書館で借りてしか読まないし、電書の形が一番好ましい。
こういう文芸フリマのようなイベントに参加できないというのが、沖縄のような地方民にとっては一番辛い事だよね。コミケだとかあの辺りのオタ系イベントにしても、わざわざ飛行機とホテルを予約した上で参加せねばならず、沖縄から東京あたりのイベントに参加するのはコストが高い。根性があるやつは参加するけど、内地の他の都道府県の住人と比べても沖縄とか北海道みたいな遠隔地のユーザというのはそれだけでイベント弱者だよね。
まー、でも実は僕は一度だけ文芸フリマに作品を出展したことがある。実は玲と真輝のシリーズの一作目の「ナナシノユウレイ」については、Twittter経由で知り合った文芸サークルの合同誌で、文芸フリマに出展するために描いた作品である。
なーんか、この創作系サークルというのも随分と怪しいところで、一応ちゃんと文芸フリマには出展したようなのだがその後の連絡というのはメール一通ぐらいのものであり、小説を送りはしたが一銭の金銭的対価も貰ってない。かなり前にそのサークルも解散してしまってるし、その代表者も検索しても見つからない行方不明の状態なので、「ま、いっか」という感じで玲と真輝の作品については僕のpixivやカクヨムに載せてある。
別に著作権を譲渡するとかそんな契約書を交わしてる訳でもないから、今更なにか法的な問題が生じるとも思えないが、こういうサークル活動というのもよくよく後先考えて行動しないと危ないよなーと思う。とくに「ナナシノユウレイ」に関しては、僕が締め切りに間に合わせるためにパッと2~3週間ぐらいで書き上げてしまった1万字程度の短編であるけど、なんか知らんけど物語の切れ味として鋭いのである。それでなんとなくブログの方のマスコットキャラクターとして玲と真輝を登場させて、シリーズ続編を書く流れになってるけど、もし、今後まかり間違って大バズであるとかが起きて出版化やら商業化とかが発生したらなんかトラブルとか生じねーかなーというのは気になるところだ。
なんじゃろ、なんかはてなブログの「私がブログを始めた理由」からは随分と遠いところに来てしまったけど、イベントに出したりする合同誌ってここんところの著作権関係とかはっきりさせてないと怖いなーというのはある。僕自身が思いつきの一発きりの短編のつもりだった玲と真輝の物語が、気がついてみると10年以上もこのキャラクターをマスコットとして使って、うちの子として大切な存在になっちゃってるもんだから、今更なんかトラブル生じたらとんでもない大ダメージを喰らう。創作関係で同人誌とか出したりするときは、著作権関係とかもしっかり勉強せんとならんだろうなーと思う。