超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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自分と戦わない、自分を味方につける仕組みづくりが肝心だ。

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自分と戦わない、自分を味方につける仕組みづくりが肝心だ。

特に思いつくネタが無いザンス。


ブログネタを考える機構が必要かな?と再び思う。朝5時に起きて、いきなりブログを書けとぶん投げられても、前もってネタを考えてないとしんどいですよね。


前日に一応それっぽいメモは書き残してあるのだけど、「自分と戦わない、自分を味方に付ける」としか書いておらず、なんとなく内容は覚えているけど、これを2000字に膨らませるのは骨だなと感じている。


愚痴っても仕方ないので、与えられたネタでひとまず戦う意思は見せてみようか。ブログ道は修羅の道なんですよ。

人間が生きる世界は複雑化している。


自分が生きる上での方針は、なにか高尚な目標に向かって邁進したりとかそういうのではなくて、毎日安定した楽な暮らしを目指すといった感じで、ほとほと怠慢なものである。だけど、「怠惰を求めて、勤勉に行き着く」という感じというか、楽な暮らしをしたいからこそ、ちゃんと真面目に働いたり運動をしたりをしているのですね。


人間は考える生き物であるし、自分の衝動に振り回されて突っ走ったところで、効率の良い生活ができる訳でもない。人間というのは、環境に振り回されるのを辞めて、自らで環境を切り開くことで社会を築きあげてきた生き物です。感情や衝動に振り回されてその場限りの行動は一時的な対応でしか無いと、文明を作る上で気がついているはずなんですよ。


読書猿さんの「独学大全」の中で、この様な解説もあった。

我々がシステム1が進化してきたのと変わらぬ環境で生きているなら、つまり生得的な認知機能だけを頼りに生きていけるならば、新たに学ぶ必要はなかっただろう。
しかしヒトは生得的な認知機能だけでは解決できない問題を解き、そのために知識という認知的ニッチを構築し、自らが生きる環境を改変してきた。知識を学び、次代に伝えることを続けてきた。こうしたヒトと知識の共生=共進化は、ますますヒトが生きる世界を変えていき、我々が生きる世界をかつてヒトが進化した環境からますます遠ざけることになった。
我々は、直感と感情が優先する脳を持っていながら、生得的な認知機能だけでは適応しがたい世界に、言い換えれば理性と知識なしには社会と文明を維持できない世界に生きている。

読書猿著 独学大全 ダイアモンド社


人間にはシステム1とシステム2という仕組みが組み込まれているのだけど、システム1というのは、人間の祖先がサバンナで生き抜くために作られてきた仕組みで、なにか即座に判断することがあればスパッと即断する認知の仕組みだ。食べ物を見つけたら、食いだめして脂肪を貯める。栄養価が高いので甘いものの方を好んで食べるなどの認知パターンである。システム2というのは、それに対して文明を作るために人間が手に入れた仕組みで、複雑な仮定や因果と結論を含めて考えることができる。太ると健康を害するので、あまり食べ過ぎるのはやめよう。甘いものだけではなく、他にも色んな食べ物を食べたほうが栄養バランスが良いなどの認知システムである。


システム1というのは素早く判断するのに向いており、なにか緊急事態などにすぐさま判断するときには必要。しかし、現代社会の様な複雑な仕組みで動いている社会では、システム1だけでは上手くいかない。社会の中で楽に生きるために高い地位に上り詰めようと思うのならば、まずは試験勉強などを頑張らなければいけないのだけど、システム1だけでは一箇所で座って集中するような退屈な勉強は耐え難い。なので、何かしらの理由を見つけて勉強ができるようにシステム2で自分が勉強したくなる仕組みを考えないといけない。

自分を味方につけるとは?


現代社会というのは、人間の本能的なシステム1を捻じ曲げないと上手く生きることができない社会である。また、システム1の欲求を上手く悪用してお金を掠め取ろうという商業的企みもいろいろと生み出されている。例えばパチンコはランダムな報酬と激しい光と音で集中力を奪い、そこに依存させるような仕組みが作り上げられている。コンビニなどで売られている食べ物も、刺激が強くて甘かったり辛かったりする味付で依存させようとする。


上述した文章では人間が高度に生きるためにはシステム2だけが必要という風に書いたけど、現代社会がストレスで満ち溢れていたりしてうつになったりするのは、システム2で作られた社会があまりにも複雑すぎるためにシステム1の欲求と兼ね合いがとれないからである。


なので、システム1の欲求をうまく満たしつつも、システム2で考えて自分の将来的にうまくいくように行動していく必要が現代人は求められているのである。


勉強など、現代社会で生きるうえで必要な行為だとしても、こればかりを集中的にやるのはストレスがたまっていくのよ。なので、自分のシステム1の素早く判断する仕組みを上手く利用して、勉強にハマり込める仕組みづくりをまず行なうのが必要なのだ。


自分の中の欲求を観測できる仕組みを作り上げて、その欲求を上手く利用して、自分がこれから必要だと思う課題をできるようにする。これが現代社会で求められる生き方じゃないか?と思うのですよね。

まとめ


これは独学大全の中では「行動デザインシート」などで紹介されている方法だけど、認知行動療法の手法を使って、自分のシステム1をハックするやり方がある。細かく内容は省略するけど、自分が好きな習慣と組み合わせてやるべきことを一緒にやってしまうなど、好子と嫌子を使い分ける方法だ。


自分というのは自分の意思の力でコントロールして自由になんでもできるように思えるかもしれないけど、自分の意思が十二分に力があるときに環境や方法を整えておいて、意志の力がないときでも自然と計画している目標が達成できる仕組みを作る事が肝心である。


僕が言わんとしている、「自分と戦わない、自分を味方に付ける」ということの意味はそういうことだ。人間は、意識的にそんなふうに環境を改善するように気を付けないと、やりたいこともやれないのである。まったく人間はめんどくさい生き物よな。

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