第29回 おきでんシュガーホール新人演奏会に行ってきた。
今日は昨日行ってきた「おきでんシュガーホール新人演奏会」の感想文でも書いてようかと思う。実のところ、この新人演奏会には毎年行っており、ブログでも毎回感想文を書いている。
僕はそれほどクラッシックをメインで聞くタイプではない。聞く音楽のジャンルは雑食で、クラッシックやジャズ、ボカロからアニソンまでなんでも聞く。でもまぁ、カフェや図書館で静かにコーヒータイムを送ってる時なんかは、自然の環境音やクラッシックの有名曲なんかを聞いてたりする。一応、チャイコフスキーの「1812年」とかフォーレの「レクイエム」とか、バッハの「無伴奏チェロソナタ」とか有名どころを聞く程度。
でも、たまに文化的なものに触れたくて美術館とかオケの演奏会とかこういうコンサートにも行くんだよね。やっぱり生で楽器を使って演奏してる風景というのは、心に訴えかけてくるものがある。解釈が難しい曲なんかもあったりするけど、それでも情熱的に演者が演奏してる姿などを見てるだけで心を打たれるというのがある。
なんで、シュガーホールの新人演奏会に通い始めたんだっけな? 結構、この新人演奏会は歴史があって沖縄では有名なのよ。今回の大会で4半世紀は行われて、第29回目の開催になる歴史のある新人コンテストなのよ。
沖縄のローカルな感じに思えるかもしれないクラッシックのコンテストだけど、演奏者の募集は全世界で行われていて、たまにドイツとかその辺りから演奏者が来たりする。受賞すると沖縄電力から奨学金がもらえて、海外留学などもできたりみたいなそんな賞金付きのコンテストであるらしい。
前置きはこんなもんにして、軽くセットリストでも公開して、僕がどう感じたかなどの感想でも述べてまいろうか。
今回の第29回おきでんシュガーホール新人演奏会のプログラムは下記である。
第29回 おきでん シュガーホール新人演奏会
表彰式
高尾 真菜 ピアノ
入選
L.V. ベートーヴェン ピアノソナタ第30番ホ長調 作品109
L.V. Beethoven Sonata für Klavier Nr.30 E-dur Op.109S.プロコフィエフ 4つの練習曲作品2より第3番ホ短調 作品2-3
S. Prokofiev 4 Etudes e-moll Op.2-3横森 由有 ソプラノ
入選
W.A. モーツァルト オペラ「イドメネオ」より “父よ、兄たちよ、さようなら” K.366
W.A. Mozart “Padre, germani, addio!” from opera (Idomeneo) K.366L.アルディ 「口付け」
L. Arditi “Il bacio”(ピアノ) 稲垣 里実子 INAGAKI Fumiko
田中 友也 テューバ
入選
P.スパーク テューバ協奏曲
P. Sparke Tuba Concerto(ピアノ) 竹下 智子 TAKESHITA Tomoko
齋藤 朋輝 マリンバ
入選
A.トーマス 独奏マリンバのためのマリーン
A.Thomas Merlin for solo Marimba休憩
板舛 李空 ピアノ
入選
S.V. ラフマニノフ ピアノソナタ第2番 (1931年版) 変ロ短調 作品36
S.V. Rachmaninov Piano sonata No.2 (1931 ver.) b-moll Op.36
沖縄賞
伊佐 泰一 ヴィオラ
ISA Taichi (Viola)
P. ヒンデミット ヴィオラソナタ 作品11-4
P. Hindemith Sonata für Bratsche und Klavier Op.11-4
(ピアノ) 亀山 孝文 KAMEYAMA Takafumi優秀賞
榎本 菜々 ソプラノ
ENOMOTO Nana (Soprano)
P. マスカーニ 歌劇「友人フリッツ」より “この僅かな花を”
P. Mascagni “Son pochi fiori” from opera (L’amico Fritz)
A. ドヴォルザーク 歌劇「ルサルカ」より “月に寄せる歌”
A. Dvořák “O Silver Moon” from opera (Rusalka) Op.114
(ピアノ) 稲垣 里実子 INAGAKI Fumikoグランプリ
山田 雄万 ヴァイオリン
YAMADA Yuma (Violin)
F. クライスラー レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース 作品6
F. Kreisler Recitativo und Scherzo-Caprice Op.6
C. サン=サーンス ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 作品61 第1楽章
C. Saint-Saëns Concerto pour violon n°3 Op.61 I. Allegro non troppo
(ピアノ) 日下 知奈 KUSAKA China~出演者全員によるアンサンブル・フィナーレ「御万人すだてぃ、ゆらてぃ遊ばな」
花風節 編曲: 北崎 幸大
解説 新垣 俊道 (喜劇)コンサートガイド
喜納 和 KINA Naogumi (テノール歌手)
今回から司会が変わったらしくて、新しく喜納さんが司会をしていた。開演前の前説もしてたけど、綺麗に音のなる拍手のやり方などを説明していたね。まぁ、重要だよね。クラッシックの演奏会で演者と観客を結ぶのは拍手ぐらいだし、これで演者のこの新人演奏会に対するイメージが変わるということもあるだろう。
今回はピアニストが二人いたね。タイプが正反対な感じというか、高尾真菜さんの演奏は繊細で技巧的。板舛李空さんはパッション溢れていて情熱的だった。
僕は田中友也さんのテューバ協奏曲がかっこいいなと思った。あれだけ大きな管楽器を小回り効かしながら演奏するとかすごいなーと思った。
グランプリの山田雄万さんのヴァイオリンは表現力がすごいなと思った。一曲の中で多彩に場面がくるくる変わる感じで退屈しない。色合いがビビットで鮮やかだと思った。
終わりにはいつも沖縄民謡をアレンジした楽曲を、参加者全員で演奏するんだけど、沖縄音楽と西洋音楽のアレンジというのは難しいんだろうなーといつも思う。でもまぁ、ローカルの音楽コンテストっぽくてあったかい感じのする場面だなと思う。
とりあえず、第29回のおきでんシュガーホール新人演奏会の感想としては以上です。現場から戻します。