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「日の名残り」(カズオ・イシグロ著)を読んだ。

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日の名残り」(カズオ・イシグロ著)を読んだ。


日の名残り (ハヤカワepi文庫)

日の名残り (ハヤカワepi文庫)



カズオ・イシグロの「日の名残り」を読了した。すごい良い作品だったと思う。


内容に関して事細かに述べることはしない。別にミステリーみたいに結論が分かったら読む意味が半減するような本でもないけどロードムービーみたいな作品なので結末に関してはそれなりに重要なファクターであろう。


主人公のスティーブンスは執事なのだけど、イギリスにおいて執事という職業が如何に文化的なバックボーンに裏打ちされた重要性の高い職業だったかが分かる。この作品のテーマの一つには「品格」という物がある。主人公は兎に角、徹頭徹尾礼儀正しく上品に文化的な振る舞いというものにこだわって行動する。


この作品で描き出されているものは一人の人間の人生の姿である。自動車旅行を通じて様々なものに出会って思い出を振り返り、主人公の人生の意味を振り返る作品になっている。一人の執事が館に勤めることによって、様々な事件、それも歴史を動かすような事件や自分の価値観を問い直させるような事件に出会っていくのである。


この主人公はチャーミングで魅力的な人物として描写される。執事として定規杓子で融通が効かないところはあるものの、新しく仕えている主人のためにジョークの勉強をするためにラジオ番組で勉強している。しかしながら鍛え上げられた上品さのために、そのジョークも気品が高すぎて周りにはイマイチ理解されない。


執事やメイドなど館に勤める使用人たちには、使用人同士の恋愛は禁忌となっている。しかし、禁じられていながらも惹かれ合ってしまうというような恋愛を丁寧に描写して、上質の恋愛小説ともなっている。


僕はまぁ、この作品を読んだ感想としては紳士で有りたいということだ。紳士というのは打算のみで下品な行いをするのではなく、信念や自分の美学に基づいて品格の有る行動をする者たちだ。この作品ではそういうイギリス紳士のあり方みたいなものが語られている。


おそらく、日本語に翻訳する前の原著というのは全編高雅なイギリス英語で綴られている作品なんだろうなーと思うんです。この作品で描かれるのはイギリスの貴族の館での暮らしだったり、地方地方の風景だったりするんですよ。日本語訳でも平易な文章ながら人間の心理の機微が描かれており、精緻な作品なんだろうなーと思う。


この作品は一人の執事の人生が描かれていた。文章にしても難解ではないけど見事に世界観を織りなしており見事だった。僕もこういう人生を描いた作品を書いてみたいなと思った。


日の名残り (ハヤカワepi文庫)

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

今日の徒然


今日は朝はトレーニングに行ってきた。


www.yuki-2021-running-log.net


今日は上半身の押すトレーニング。チェストプレスやショルダープレスなど。後は腹筋系のロータリートルソーとアブドミナルクランチ。上半身中心に攻めてきた感じ。


筋トレに関しては最近好調ですね。先週と今週は週3回できっちりとこなすことが出来ている。筋肉も固くなってきた気がする。この調子できっちりルーチンをこなして肉体改造に挑みたいところだ。ほんとね、乗るだけでスマホに記録できる体重計使ってるけど年間で見ると右肩上がりだ。資産の右肩上がりは好ましいけど体重の右肩上がりはイライラするだけだ。理想の体型まで戻さないといけない。


とりあえず朗報としては、明日からの社員旅行が延期になりました。明日からはひとまず三連休です。かなり疲れているので疲れを癒やすためによく寝ようと思います。社員旅行自体は中止というわけじゃないですけど、流石に台風の中を強行軍すると何も楽しくない上に怪我人まで出す可能性があるので来年はじめ辺りまで延期になったみたいです。


という訳で、明日から3連休だけど何しますかね? ひとまず僕が考えているのはradiotalkの自分の番組を一つ収録しておこうかと考えている。


www.ituki-yu2.net


こちらの今日の徒然で書いたようにすでにマシュマロはそんなに意見が集まらない様になってきたので、別の企画にでも変更しようかなと考えている所なのだ。


今考えているのは、日曜日のエントリーは本題は適当に10分ばかしポッドキャストを収録して、編集後記の体で軽く感想などを述べて終わらせるスタイルにしようかと思ってるのだ。マシュマロについても何か質問を貰えればポッドキャストの中で回答して、ブログの方には寸評のみを残してそちらで対応しようかと考えている。


とりあえず、声はボイチェン使わずとも丁寧に話せばなんとかなるかと思う。ぼかーそもそもテンション高い喋りとかするタイプではないですねん。きっちりと事実だけを押さえて丁寧にコメントを述べるようにしたらまぁまぁ凡庸なポッドキャストぐらいは作成できるのではないかと考えているのである。


ひとまずこの三連休はポッドキャストを収録しておこうと思う。今週は土曜日曜はすでに予約投稿を済ませてあるので時間的余裕はある。適当に原稿でもでっち上げて一つばかし作品を作っとこう。

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