超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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マインドフルネス瞑想の効き目がようやく分かってきた。

マインドフルネス瞑想の効き目がようやく分かってきた。


先週ぐらいまでメンタルの調子が非常に良くなかったのだけど、今週に入ってようやく上向いてきたようである。先週あたりは何があってもすべてネガティブな捉え方をしてぐるぐる思考を拗らせていたのだけど、今週は嫌な出来事があってもそれはそれとして1~2時間ぐらいで平常心の状態に回復する。


というか、やっぱり転職することは計画的に考えながら行動に移さないといけない気がする。今日、会議があったのだけどこのストレッサーの同僚が、僕の担当するところだけひたすら執拗に攻撃的な反応をしてくるのである。人間関係でここまで拗らせてしまった状態だと、別のチームに移動するとかしてこの人と離れられるようにしないと安心して仕事することができない。幸いにして今では新しくチームに人が入ってきてその人もマネジメントに参加してるので、僕一人が詰められるのを止めてくれる人がいたりする。このストレッサーの同僚と二人きりで働いていた時は、連日のようにこいつに怒られまくり、メンタルダウン寸前まで行った。


なんだろ、やっぱ世の中には相性の合わない人というのがいるのだろ。ユダヤ人の教訓を出すまでもないけど、10人に1人ぐらいは何があってもこちらを嫌ってくる相手というのはいるもんだし、そういう人に対して反応してしまうことは自分の精神の負荷を増やし、ストレスを増大させてしまう原因となる。


仏教の「雑阿含経」ってやつに、怒り狂うバラモンブッダのところに罵詈雑言を言ってきたけど、ブッダが黙って対応をして最後にこんなことを言ったらしい。

バラモンよ、そんなときには、食事をごちそうすることもあるであろうか?」

「当たり前ではないか。ゴータマよ」

「そうか。では尋ねるが、もし、お客さんがその食事をまったく食べなかったとしたら、そのごちそうは誰のものとなるのであろうか?」

「それは、再び私のものとなるであろう」

釈尊バラモンの返事を聞くと、静かに語り始めました。

「汝は、今日、私の前にたくさんの悪口を並び立てたが、私はそれを一切、頂かない。だから、それはまた、汝が持って帰るよりほかはあるまい。バラモンよ、もし汝の罵詈雑言に対して私が言葉を返したなら、それは主と客がともに食事をしたことになろう。だが、私はそのごちそうを頂かない」

そして、こう続けられました。

「怒れる者に怒り返すは、悪しきことと知らねばならぬ。怒れる者に怒りを返さぬ者は、2つの勝利を得る。他人の怒れるを知りて、正しい念をもって己を鎮める者は、よく己に克つとともに、他人にも勝てるのである」

新・仏典物語――釈尊の弟子たち(2) | 佼成新聞デジタル


この文章を読んでみた自分の理解というのは、相手が怒ってこちらを攻撃してきた時にこちらも反撃をするとお互いに攻撃しあって悪感情を膨らませていく。こういうのを仏教では「因果応報」みたいな言葉で例えるのだろう。


このストレッサーの同僚が悪感情を膨らませて自分を攻撃してきた時でも怒らずに、「この人はこういう人だから仕方ない」と理性的に判断することができたのなら、自分の怒りの感情を膨らませて不愉快な気分にならずに済む。また、人間関係において相手に対して攻撃的な態度を取れば相手も必ず反撃をしてくる。嫌いな相手同士でお互いに反撃を繰り返してもlose-loseの関係にしかならん。


だからまぁ、何か対人関係において自分を嫌って毎回、嫌な対応をしてくるような相手が居たのならば、「こいつはこう言うやつだから仕方ない」と理性でしっかり理解しておき、冷静にどんな行動をしたのならば自分にとって一番利益になるのかとクールに考えた方がいいのだろう。


こう言う考え方って仏教で嫌な人に対応するときの考え方なのだけど、これを現実に生活の中で活かすためには訓練が必要なんじゃないかと思う。仏教の修行の中にはこう言う時に対応するための練習法みたいなものもあって「慈悲の瞑想」というやつがそれである。


yuchrszk.blogspot.com


僕もこんなムカつくやつにひっきりなしに怒られまくって参っていたので、日々のマインドフルネス瞑想の習慣の中で3日に1度は慈悲の瞑想を入れている。そのおかげなのか、最近はストレッサーの同僚に詰められてもそこまではムカつかなくなった。「嫌いな人に怒られたところでこいつは嫌いな人だしなー、嫌いな人に好かれるよりはマシか」みたいな感じでクールにいなせるようになっている。


なんか、最近、色々とムカつくことがあっても「それはそれ」として問題の思考を切り分けられるようになってると思うのである。これは瞑想のおかげなのかそれとも他の要因があるのか分からんけど、マインドフルネス瞑想の効果というのをぼちぼち感じるようになった。


しかし、注意点があるのだが、マインドフルネス瞑想は非常に遅効性である。僕は2年ぐらいは継続してマインドフルネス瞑想を毎日続けてるし、それでようやく効果を実感できてきたかな? と言う感じである。自分の考え方の根本を変えちゃうような練習法であるから人生の悩みごと全般に対する特効薬ではあるけど、ちょっと気が向いたから何度かやったぐらいでは変化を感じられるような習慣ではない。


まぁ、人生に生きにくさを感じてるような人には、思考の息苦しさをなくしてのんびりした性格に変わる画期的な習慣であると思う。しかし、今の悩みがキツくて耐えられなさそうと言う人は速やかに専門家に相談した方が良いだろう。

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