超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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「ケーキの切れない非行少年たち」を読んだ。

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「ケーキの切れない非行少年たち」を読んだ。


ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)


非常に興味深い本だった。この本は少年院で非行少年たちの心のケアをやった作者が、非行少年たちが単に怠けや素行の悪さから犯罪を起こしたのではなく、実際にどういう状況下であのように少年院などに収監されるに至ってしまったかを解説した本である。


下記のイラストをみてもらいたいのだが、非行少年たちにケーキを3等分にしてとお願いすると次のような切り方をするのである。


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これがどういうことかというと、つまりは非行少年たちは大半が発達障害などで認知が歪んでしまっており、ケーキを3等分するということすら出来ないぐらい認知能力が低いのだ。他にも複雑なイラストを書き写すような心理検査をさせた結果などがあるけど、そもそも図を正しく認知することすらできないのだ。


このように認知が歪んでいるとコミュニケーションすら上手く行かない。例えばある少年は友達と上手くコミュニケーションを取ることが出来なかったけど、あるとき勇気を出して友達が集まってるところで「あそぼ!」と言った。そしたら友達はみんな逃げ出してしまい少年は傷ついた。実はこれは友達たちが鬼ごっこをしているときに話しかけてしまったのだが、ちょっと普通の状態と違うと普通のこどもが気づくところを認知能力が低いのでそういう状況だと気が付かないのである。


非行少年たちは必ずしもみな粗暴だとか狡猾というわけではなく、心優しが故に犯罪に手を染めてしまう子もいる。引っ込み思案で周りに流されやすいが故に孤立してしまい、周りに悪い仲間しか残らずに万引や窃盗などに手を染める子供もいる。認知機能が低いと学校の授業などに馴染むことができず、そこから孤立してますます社会性を身につける機会を失っていく。犯罪を犯して少年院に収監される子は、小学生の頃から似たような特徴を持っているのだという。


今の少年院などの更生プログラムは勉強内容を繰り返し覚えさせることに重点を置いており、子どもたちも理解せず大人が望む受け答えだけを覚えてしまってる状態なのだ。この書籍で紹介されている方法では脳トレのような認知機能を回復させるトレーニングをすることで非行少年たちの再発率を下げる研究結果が出ている。


ちょっと、今日ネットを彷徨っていたら見つけた増田を貼り付けておこう。


anond.hatelabo.jp


b.hatena.ne.jp


コメントの方をみてもらいたいんだけど、少年院から出てくるやつはそもそも人間として歪んでいるというふうな認識のやつも多くて、そもそも社会に出れないという風な認識もある。この「ケーキの切れない非行少年たち」を読んでもらうと分かるのだが、非行少年たちは認知が歪んでおり、物事が正しく見ることができず社会から取り残されてしまうのである。この様な少年達を更生させる為に、出所した非行少年達を受け入れるような会社の社長のような増田もいる。この非行少年たちが発達障害などによる認知の歪みで苦しんでいるということはもっと知られてもいいだろう。


ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

今日の徒然


残り体力がほとんど尽きた状態でブログを書いております。納期間近でサボる時間がまったくないの。しかも今週は明日まで仕事。


徒然で書くような内容もほとんどねぇよ。朝もきつくて起きられなくて筋トレ行けてないもん。今週は日曜日にもう一度ぐらいはジムに行かないといけないですね。


徒然で書くような内容がなにもないので、今週のお題で徒然を片付けるぜ。


今週のお題「わたしの自由研究」

老いも若きもたのしく研究

今週のお題は「わたしの自由研究」です。

夏も終わりに差しかかるこの時期、頭をよぎるのは夏休みの宿題。自由研究、もうやりましたか? 今週は「わたしの自由研究」をテーマに、はてなブロガーの皆さんのエントリーを募集します。「うちの子どもの自由研究」「大人の本気の自由研究、お見せします」「自由研究を必死で終わらせた思い出」など、「自由研究」にまつわるブログを書いてみませんか?皆さんのご応募をお待ちしております。


自由研究ってかさ、僕は独学者になりたいのよ。読書猿さんみたいなあらゆる万学に精通し博覧強記の在野の学者って憧れるなー。


readingmonkey.blog.fc2.com


僕の理想の生活というのは晴耕雨読で、昼間は適当に生業の仕事をやって、夜や休みの日は色々と本を読んだり絵を描いたり小説書いたりみたいな内面を充実させる創作活動に打ち込みたいんです。


僕が理想的な老後を過ごす方法じゃないかなーと思ってるのはふろむださんのこのnoteだ。


note.mu


お金がなくても若い頃から生活を上手くいかせて、健康に過ごして、創作や研究で生活を楽しむというのが理想の老後ですね。僕はまぁ、なんというか生業はwebプログラマをしていますけど、大学の頃は心理学を専攻していたんですよ。人間の心的な世界のあり方を知りたいんです。人間というものがいろんな出来事にどんなふうに考えて、どういうふうな事を思うのかを高校生の頃に河合隼雄の「心の処方箋」などを読んで色々と考えていたんです。これからいろんな人間や書物と会って、内面の熟成を促して、カール・グスタフユングの様な成熟した人間を目指してみたいなと思うのです。

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