「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 」(ハンス・ロスリング著)を読んだ。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
まずは、このクイズをやってもらってよろしいだろうか?
・・・どんな結果だっただろうか? このクイズがなぜチンパンジークイズかというと、大抵の人は3択をランダムに答えたチンパンジーの正答率よりも低い正答率しか出せないからだ。
皆さんはこの世界はどんどん悪くなっていると思います? もしそうならば、かなりマスメディアや政治のプロパガンダに毒されています。上記のチンパンジークイズは国連などの統計結果から世界がどう変わっていっているかの実際の結果をクイズにしたものである。意外かもしれないけど、全世界的に見ると、貧困はどんどん是正され多くの国が中所得者層になりつつある。人口も、人口爆発で増えていって食糧難などの事態が起きるかと憶測されていたが、実際はある程度の数で安定すると言われている。
この本では、ドラマチックなニュースに流されて悲観的な方向に流されていく世間の世論に逆らって、実際の統計結果で真実の世界の姿をはっきりさせようという著者のハンス・ロスリングの試みにあふれている。チンパンジークイズもその試みの一つで、この正答率の低さは学歴や社会的地位など関係なく、むしろ社会的地位の高い人ほど正答率が悪かったりする。人間の思考パターンには物事を単純化して、極端な例が正しいと思い込む強いバイアスが掛かるようになっていることをこのクイズで暴いた。
実際の所、人類の取り組みというのは、間違ったこともあったけどそれを補正して、徐々に世界全体がよくなりつつあるのだ。貧困地域に教育と医療を与えて、今ではここ20年で貧困状態にある人々は半分になった。人類の平均寿命は延び続け、アジアとアフリカの新興国は発展し続けて新たなビジネスチャンスが生まれている。
無論、すべてがうまくいってる訳でもない。ウイルス病原菌のパンデミック、新たな金融危機、次の世界大戦の恐れ、地球温暖化など、まだまだ人類の未来というのは盤石という訳でもない。だが、人類の知恵というのは世界をよりよく導いているというのはデータが示している。
まぁ、でもあえてこの本に反論するならばネガティブな世論を反論するためにポジティブに寄りすぎている嫌いは無い。データの扱い方が恣意的では無いか?という疑いは浮かんだものだ。
だが、この本は現在進行形でwebを使ってデータを増補し続けているらしい。今では訳注が7万字を超えたということだ。
少なくとも、きちんとしたデータは示されている本ではありますね。
この本は、これからの世界の行く末を考える上での重要な一冊になるだろう。僕はうまくいきすぎてすぎて「ほんまかいな?」とはなったけど、著者には知的な誠実さとオプティミストの精神があるとおもう。だまされたと思って読んでほしい。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
今日の徒然
疲れておるなー。まだ水曜日なのに総エネルギーが30%ぐらい。今日は早くブログ終わらせて早々に寝てしまおう。
とりあえず、朝はきっちりランニングを走ってきておる。ちゃんと習慣化できた感じだね。5kmを走ることは習慣化できた感じなので、これから先は距離とスピードを伸ばしていくトレーニングをやっていこうかと思う。マラソン関係の情報ではこちらが面白いと思った。
ランニングの効用だったりだとかトレーニング方法とか注意点がよくまとまっていると思う。惜しむべくは、サイトの構造がいまいちわかりにくい。トップページが分からないので、とりあえず目がついたページにブックマークして昼休みなどに読み返している。
今のところ、普段のランニングでは7分半/キロの速度で走れている。こりゃまぁ、ジョギングペースなんだけど脈拍を測ってみても130程度で僕はなかなかきつい感じ。ここからスピードアップも距離を伸ばすことも今のところ不可能。やるとしたら、今のところフィールド外周5周をルーティンとしている感じだけど、6周7周と徐々に距離を伸ばしていこう。最終的には朝の1時間でフィールド外周10周まで走れたらいいね。やっぱランニングでトレーニング量を増やすには距離を伸ばすのが一番だから。
スピードアップもチャレンジしたいので、ランニングのラスト一周ではペースアップで追い込み掛けようかと思ってる。長く走るだけがトレーニングじゃ無くて、インターバルでダッシュをしたりするのが総合的な心肺能力のアップにもつながったりするようだ。坂道ダッシュも効率的に走力を上げることができるというけど、今走っているコースは普通に高低差があるコースなので無意識的にそのトレーニングはできてるだろう。
今週末は初めてのマラソン大会なので、マラソン熱が高まっている。とはいえ、たったの5kmのコースなんだけどな。今でも途中で歩きながらなら10km程度は走れるんじゃ無いかと思うんだけど、今ある大会では5kmのコースしか無かった。ゆくゆくはハーフマラソンを走って、最終的にはフルマラソンを走破できたらいいなと思っている。
ま、でも、ランニングを始めたのは去年の10月ごろだけど、その頃に比べると全然身体能力も伸びている。はじめの頃は膝の負担が大きくて、整体で治療しながら走っていた。いまでは膝が痛かったりとかそういうのはないので、膝を守る筋肉もちゃんとついてきているのだろう。ランニングに関してはマラソン大会に参加したいというよりも、生活習慣を改善したいという思惑でやっていることなのでこの習慣も末永く続けて行きたい。