趣味の停滞期の乗り越え方。
今日は朝から調子が悪い。周りに対人恐怖症の劣等感を抱いてるような感覚であり、どうもこれは脳の調子が良くない。
僕は持ってる病気のせいか、この手の脳のバグがたまに出る。こう言う時はジタバタしても仕方ないので、仕事を適当にサボりつつ、休息を多めにして、たまに認知行動療法アプリのAwarefyでコーピングするぐらいしか手がない。ジタバタするとかえって状況を拗らせることが多いので、ゆっくりと気分を落ち着けてのんびりと過ごすのが一番いい。
しかしまー、11月はどうも忙しいな。小説のAmazonでの出版作業もやらないとならないのだけど、案の定、Stable DiffusionをM1 macにインストールするのに死ぬほど時間を取られた。このせいで半月ほど足踏みしてしまい、11月いっぱいで終わらせるには時間が足りない。
12月からは正月に公開する年賀状イラストを描くためにお絵描き月間にしてしまう予定なのである。僕はまぁ、お絵描きも趣味なので、年末年始は色々とお絵描きをするというルーチンがある。なぜか知らないけど10年以上は年末にイラストを描いて年賀イラストを掲載するということになっており、12月ごろはイラストを描くためにバタバタしてるのが恒例行事だ。
最近は、大五郎にMacbookに水をこぼされてしまい、PCを初期化されてしまった。クリスタなどのお絵描き環境のセットアップからスタートである。僕は、イラストを描くのもものすごく遅筆であり、カラーイラスト1枚を描くのに2~3週間はかかる。これは一日の作業時間が30分程度しかないからであるけど、毎日コツコツと作業を積み上げながらイラストを仕上げるのである。
できればまぁ、今回作成している「オンミョウデザイア」の表紙絵などについても、自分でイラストを作成するなどの工夫をしてみたかったけど、言っちゃなんだが僕のイラストにはそれほどのケレン味というか、魅力がそんなにない。僕自身は自分が描いたイラストは好きだけど、どう頑張っても素人が頑張ったイラスト程度の練度であり、これで商売をするまでのレベルではない。
一応、小説とイラストでは、僕はイラストの方が歴史が長いのである。中学生ぐらいの時に「魔法陣グルグル」などにすごく感動してしまい、「将来漫画家になる!」と夢を持っていたので、いろんなイラスト教本を買い込んで練習をしていたのである。
それから下手したら20~30年はずっと同じ趣味を続けてるから、持続力だけは大したものである。どうも僕は、自分の才能はこれじゃないかと思うんだが、同じことをコツコツと続けることについては継続力はすごいのである。やったこと全てが成功してきたわけではないが、ひとまずは平均値以上の成績を残せることというのは割と多い。
それでいて人生は成功してるほうとは言い難いので、まぁ、大器晩成型と自分を慰めることでも言っておくとしておこう。話は僕のイラスト趣味のことである。イラストを描く習慣だけは続いてきたのだが、なんせ絵を描く頻度が年に2~3回とかそんなものなので、技術力というのはそこまでは上がらない。
しかしまー、イラストを描く技術というのは手続記憶のところがあるんだと思う。ある程度の水準まで達する絵の書き方を身につけたのなら、それは時間が経っても体の方が覚えており、サボったとしてもまた0からでのスタートではない。これは、芸事全般でもそうであり、筋トレにおいても「マッスルメモリー」という運動をしてきた記憶というのが体に残っている。筋トレをサボって筋力が衰えたとしても、全くの初心者と比べると経験者は筋力の向上率が優れているという。
非言語分野の上達のテクニックというのは、昔から興味のあることだった。小説執筆にせよイラスト描きにせよそうなのであるが、集中的に頑張ってそれだけを徹底的にトレーニングしたとしても、必ずどこかで頭打ちになるのである。これは「プラトーの壁」というやつであるけど、芸事全般において中級者以上になろうと思うと必ずぶつかる壁だ。
いわゆる停滞期というやつであるけど、初心者が継続できずに心を折られるタイミングというのは、この時が一番多い。初心者のうちならば何をやってもすぐに上達して成果が見えてくるけど、停滞期においてはどれだけやったとしてもマンネリに陥るのである。そうすると自分が何をやってるか分からなくなり、やがて無駄なこととして趣味を諦めてしまうのである。
こういう、「プラトーの壁」に悩まされてる時期って何をやっても無駄に思えるけど、これは実は少しつづ練習のエネルギーが蓄積されてるんだよね。どうも芸事の上達というのは、ちょっとずつ蓄積されて一気にブレイクスルーが起きる時期があるようだ。これは、氷が0℃を下回ると融解したり、水が100℃を超えると沸騰するようなものなのだけど、ある一定の温度までは全く状況が変わらないように見えるのである。
なのでまぁ、自分が満足できないマンネリに陥ったとしても、続けることに意味があると思うんである。無論、そこからさらに魅力的な絵を描きたいと思うのなら、描いた絵を他人に見せてフィードバックを得たりなどの工夫は必要であるが、それも基盤となる基礎練習の積み重ねがあってこそである。僕はイラストに限らず、芸事全般で徹底的な基礎訓練の積み重ねは重要だと思う。