超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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満たせない承認欲求を如何せん。

満たせない承認欲求を如何せん。


やっぱ三連休の後の仕事は辛いなーって感じ。ただでさえ気の重い週明けが、3連休だと倍率どんだよね。とりあえず、今日はちゃんと会社に出勤してるだけでも偉いよ。いきなり全力全開で働き始めるとエンジンが焦げ付くので、週初めはアイドリング掛けとくぐらいの気持ちで良いんじゃないかと思われます。


さて、今日は何を書こう。ちょっとはてブを巡回していると見つけた面白そうな記事があったので、そちらの方を参考に適当に2000字ほど綴らせていただきますか。


togetter.com


この記事が気になった。僕は今でこそある程度落ち着いているけども、新卒ぐらいの時は天衝く勢いの意識高い系であった。毎日、自己啓発本を読み漁り、高ぶった意識により社長に経営の口出しをして失笑を買うぐらいの嫌なタイプの意識高い系であった。


なんか、今となっては同族嫌悪とおんなじノリで意識高い系が嫌いだよね。どうにも口先だけで全く実践が伴わないやつというのが嫌いである。自己啓発本にはそういう副作用があるのだけど、本を読んだだけで自分は何かを出来るつもりの気分になり、根拠のない自信が出来る。しかし、そこで手を動かさないと何一つ変わらないみたいな口先お化けが出来上がるのである。中にはプライドだけが高くなって、本当にできる人の足を引っ張ろうと頑張るやつまで出てくる。以前、そういう後輩に足を引っ張られたので、意識高い系は死ぬほど嫌い。


と、意識高い系を揶揄しているけども、自分自身、今でもほんのりと意識高い系である。過去の自分は何かすごいことができるつもりでいたけども、中年ぐらいの年齢に至った現在としては、自分はどうにも大したことのない奴だったんだなーという感想である。そこんところの天狗の鼻をへし折られたのは病気をやったからでもある。自分はすごいできるやつのつもりで仕事やら勉強やらを全力全開でやっていたら、脳の方が無理をしていたのか異常動作の上で緊急停止。それ以降の人生は頑張ろうと思ってもガス欠で自分が思ってるほどにパフォーマンスが出ない。おのずと人生に対する考え方を変えざるを得なくなり、今はワークライフバランスを重視した働き方をして、晴耕雨読で趣味を楽しむ方向性で人生を生きようとしている。


そういう自分の経験をもとにして考えるところでは、世の中のすごい人と自分を比べることは無駄。僕は職業がプログラマなので、twitterやブログなどでプログラマのすごい人たちをフォローして観察してたりするけど、あれらのすごいパフォーマンスを出してる人たちは、少々人として狂っている部分がないと無理なのである。あれらの人たちは勉強が趣味だったりする。仕事の疲れを睡眠を削って勉強で癒すとかそういう本能がぶっ壊れた人たちばっかりだ。


僕の経験上、そういうすごい人たちが人間的にも素晴らしい完成した人物であるかというと、必ずどこか歪んだ部分があった上でパフォーマンスを出してるのが大概だと思うね。コミュニケーションにおいてすごい攻撃的で、人の間違ったところを見つけると罵倒せずにいられなかったりとか、技術的なこと以外には全く興味がなく、生活や人間関係において全てを放棄していて、人として生きられるか微妙だとか、才能のある人はそれを補うように致命的な欠陥が付加されてるものである。


技術的なこと以外にも創作関係にしてもそうなのだけど、自分と他の他人を比較するのは悪手である。自分よりすごい人を見つけてしまうと嫉妬で病むし、自分より低い人を見て安心しているといつまで経っても成長しない。特に、現代のSNS時代においては数字で他人からの評価が見えるようになってるので、そちらの評価に依存すると劣等感に悩まされがち。創作関係でこの病に罹ってしまうと作品を作る気力がなくなってしまう。


SNS時代では、上述したTogetterの方でも関わりのあることであるけど、自己評価のコアな部分をSNSでの数字とか他人からの評価にしていてはダメですね。これをやると気分の乱高下が激しくなってテキメンに病みます。特に現代においてはいろんな人と繋がりすぎる世の中であるので、ちょっとネットを探るだけで自分よりも出来る人というのはいくらでも見つかります。SNSで毎日行われているのは、歴代のスーパースターたちが競い合うワールドカップみたいなもので、そこんところでちょっと地元の草サッカーで誉められたぐらいの選手はいないものとして扱われます。


こういう、ネット時代における劣等感によって苦しめられている人に対する処方箋としては、結構高度な心理操作のテクニックであるけども「心の中にそういう欲求があると理解はするけども、その欲求に反応しないようにする」ことであると思うね。


上記のTogetterでも紹介されてるけど、草薙龍瞬著の「反応しない練習」という書籍は本当に良い本です。ネット時代というのはいろんな欲望がむき出しにして襲いかかってくるけど、その欲求をいかにいなしながら生きていくかというのは、これからの時代知ってなきゃいけない生き方だと思いますね。



人間の承認欲求というのは炎症ともなった痒みみたいなもんでさ、痒いからと言って掻きむしると後からすごい痛みを伴って悪化する病気みたいなものなのです。意識をそこから逸らして、別のことをやってたりして目先の気分を変えていると、案外、どうでも良いことだったと気が付くもんですけどね。

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