超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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BRUTUS 7月号 「大人の勉強案内」を買ってみた。

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BRUTUS 7月号 「大人の勉強案内」を買ってみた。

たまには雑誌も読んでみる。


先日、読書猿さんがインタビューに答えていると噂のBRUTUSを購入してみたんですよ。



そしたらこの号めっちゃおもしろいですね。最近、色々と勉強法にこだわってる自分ですけど、この本では様々な近年の勉強に関するリソースが紹介されていた。最近は独学大全というエポックメイキングな本が出版されたので、そればかりを読んでいたのだけど、BRUTUSで紹介されている勉強リソースを読んでいるとそれだけではないというのがよく分かる。


僕はいろいろと尊敬している人達がいるんだけど、最近では読書猿さんが群を抜いて凄いなぁと思っているんですね。本物の南方熊楠のような博聞強記で、古今東西の数学から哲学までありとあらゆる学問を理解しているんじゃないか?と思えるような幅広い知識を持っているんですよ。今回のBRUTUSには読書猿さんがどういう風に情報を整理しているのか、その情報管理術を紹介していて読書猿さんのScrapboxの話とか自分でプログラミングを使って情報管理ツールを作ってる話など聞くことが出来た。やっぱこの人はものすごい。


他にもリベラルアーツYoutube動画を紹介している。これも面白そうだと感じた。慶應義塾大学の前野隆司先生がシステム生命学の解説をしている動画などが紹介されていたりして、後でじっくり見てみよう。


自分は勉強して何になりたいんでしょうね? 色々と物知り博学になれれば誰かに認めてもらえるとかそういうヨタは信じてない。なんか、人生の色んな事柄をもっと深く考えてみたいと思ってリベラルアーツとか身につけてみたいんですよね。影響力を求めてというよりは、自分が知り得る世界を広げたり深めたりしてみたい。

インターネット時代のリベラルアーツとは


1995年にWindows95が発売されて、インターネットが爆発的に広がった。それから世界にある情報網は急速に広がり、今ではその全容を把握できている人など居ないだろう。


さらにGoogleが出来て、知識というものの形はガラリと様変わりした。今までの時代ならば知識というのは一部の有識者の独占物であったものが自宅に居ながら手軽に手に入れることができるようになったのである。


無論、それが全て良かったのかと問われると、知識が手軽に得られることによって起きる弊害が現れていて改善しないといけないことも起きている。特にTwitterなどのSNSが発展して起きたことは、陰謀論の拡散やイデオロギーによる社会の分断などである。手軽に知識が手に入るようにはなったけどもデマも出回るようになった。インターネットで流れている情報は信憑性の部分で問題があり、真に正しい情報なのか知識がない人は判断できない。


そういう情報社会だからこそ正しい勉強の仕方を身に着けて、ネットから利益を得られるように立ち回る価値が高まっている。真偽のわからない情報が本当かどうか判断して、それをうまくシェアする事ができたのならコミュニティの中での影響力も高まり利益を得ることが出来るだろう。


インターネット以前の書籍などをベースとした情報探索の方法から、情報を引き寄せる方法が変わってしまっているのである。今までは自分で能動的に情報を取りに行かないと得られなかったものが、向こうから大量に情報が押し寄せるようになって四六時中その価値を判断しないといけなくなっている。なにも考えずに情報に溺れると認知リソースを奪われる一方だが、玉石混交の大量の情報の中から真に価値があるものを見つけ出すスキルがあれば、世界に対する深い理解が出来るのでは?と思った。

既存の知的生産の方法とデジタル時代の知的生産技術を組み合わせる


最近、僕が興味ある課題だなと思ったことがあるんだけど、新京都学派の梅棹忠夫さんの知的生産技術から、最近の読書猿さんが作り出した独学ブームまでそういう知的生産の方法をまとめた本などが無いかな?と思ったんだよね。


得られた情報を整理してアウトプットする、こういうシステムを「知的生産」と呼んでいる。梅棹忠夫さんは京大式カードといわれる情報の整理方法を生み出してそれで論文を書いて成果を上げてきた。最近の知的生産のプレイヤーたちはScrapboxや他のツールを使って情報を整理して新たなアイディアを生み出している。知的生産の方法もインターネットが出現して大きく様変わりした。しかし、温故知新というか、新しいものが良くて古いものが悪いという訳じゃない。情報を活かして新たな知識を生み出すシステムというのは普遍的な要素があるはずである。


これらの知的生産の方法を体系づけて整理して、知的生産の歴史の流れを年表化してまとめてみたらすごく面白そうだなーと思った。調べてみてあるのなら良くて、無かったら自分で情報を整理してセルフパブリッシングしてしまうか。

まとめ


僕は膨大になりつつある現代の情報の流れを観測しつつ、その中から自分の利益になる情報を取得するシステムを作ってみたいなと思っている。それはAIなどを使ったレコメンドシステムなのか、それとも情報を収集して整理する知的生産のシステムなのかはわからない。早すぎるの世の中の流れを傍目に、自分なりにそのようなシステムを作ってみて、自省を深めつつ深い生き方が出来たらよいなと思った。

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