成功するためには「与える者」と「奪う者」どちらが良いのか?
ネットを彷徨っていると次の記事を見つけた。
彼は世の中の人々を、受け取るだけの「テイカー」、もらえばお返しするバランス派の「マッチャー」、そして惜しみなく与える「ギバー」の3種類に分類し、どの人々が最も成功しているかを調べました。
最も成功してたのはどの人々なのでしょう?
人から受け取るばかりの、立ち回りのうまい「テイカー」でしょうか?
いいえ、違います。
最も成功していた人々は「ギバー」、つまり「人に与える」人々でした。
「最も多く受け取る人は、最も多く与えている」というのは真実でした。
では、逆に最も成功から遠いのは、どの人々だったでしょう?
実は、最も成功から遠いのは、どの職業をとっても、これも「ギバー」、つまり「人に与える」人々でした。
普通に考えると人を上手く利用できるテイカーの方が人より利益を得やすくなりそうだが、テイカーは周りの人に警戒されると利益を上げられなくなるのだ。ギバーは両極端で、人に無制限に与えるばかりのギバーだとテイカーの餌食にされて最も貧しくなる。だが、適切な判断力を持っているギバーだと、周りに与えることで協力者が増えていき、そのうちテイカーから守ってくれる協力者もできる。結果的に社会で大成功できる人はギバーであるのだ。
これはゲーム理論でも証明されている。
囚人AとBは逮捕され、別々の部屋で警察から事情聴取を受けている。互いに状況を知ることはできない。ここで囚人AとBには、「白状するか」「黙秘するか」の二択に迫られる。
二人の囚人が共に黙秘すれば刑は軽くて済む。なので、二人とも黙秘する行動を取るのではないかと予想されるのだが、しかし、ここで警察は「白状すれば刑は軽くなるよ」と揺さぶりをかける。もし仮に、片方だけ白状し、もう片方は黙秘したとしよう。白状したほうが懲役を免れる一方、黙秘したほうは最も重い懲役を被ることになる。二人とも、白状した場合は二人とも黙秘した場合よりは重たい刑を被ることになる。
《中略》
ゲーム理論上での最強の戦い方としては「しっぺ返しの戦略」と呼ばれるものである。実際に、著名な経済学者を集めて、ゲーム理論での必勝法がどれなのかを実験した結果、何度やっても「しっぺ返しの戦略が最強」だったらしい。
「しっぺ返しの戦略」とは、基本的には相手の戦略をマネすることである。相手が良いことすれば自分も良いことをし、相手が裏切れば自分も裏切るという戦略である。初回だけ自分が先行の場合は、良いことをするという戦略をとる。
ゲーム理論ではしっぺ返しをするマッチャーが最も有利であるという事であった。多くの心理学者やプログラマなどが集まって実験したらしいが、どんなに複雑なアルゴリズムを組もうとも、単純にやられたらやり返すしっぺ返し戦略をするプログラムの方が最終的な得票数が多いのだという。
失敗するギバーと成功するギバーにどのような差があるか?という条件については、他者指向性があるかどうかだという。失敗するギバーは他人の気持ちに関係なく、自分のために与えるタイプなのだそうだ。自己犠牲が快感の人はたまに見かける。何も考えないお人好しは搾取されるだけなのである。
成功するギバーは、相手に与えるが相手がテイカーだと分かると縁を切るタイプのギバーである。ともに協力できると判断した相手には惜しみなく与えるが、相手が搾取することを目的にしているならば縁を切って新しい関係を求めるのである。こういうギバーが周りから支えられて最も成功しやすい。
僕はこの理論は「残酷すぎる成功法則」で読みましたね。この本もおすすめである。

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今日の徒然
仕事しつつぼややんと色んな事を考えていた。
・・・まぁtwitterもはてブも議論に向いたプラットフォームじゃないよな。党派性で徒党組んで相手に石ぶつけるのが議論と思ってる連中ばっかで、冷静に場を見れる環境でもない。
— ゆきにー@雑文書き (@yuki_20211) June 27, 2019
それに僕はぼややんとずっとネットの流れを眺めてたいだけだし、あんまり常在戦場みたいな事して寿命を縮めなくてもな
— ゆきにー@雑文書き (@yuki_20211) June 27, 2019
大概まぁ、僕も人として軸がぶれてたり人生のレールを踏み外してたりはするけど、ネットを眺めてると僕どころじゃない人がごろごろ居て、せめて真面目に生きないとなと認識する。
— ゆきにー@雑文書き (@yuki_20211) June 27, 2019
はてブのホッテントリを眺めて適当に時事ネタなどを拾い上げてコメントしているけど、はてブはつくづく議論向きの場所じゃ無いよなと思う。一方的にみんなで片道通行の意見を投げつけてるだけで、その発言の真意などが分からない。中にはあからさまに人を煽って虐めて楽しむのが好きそうな嗜虐的な奴もいたりするし、冷静に情報を分析して議論できる場所でも無い。
僕はどっちかと言うと、ブログよりもブクマカやってた期間の方が長いので、ああいう煽り合いしたりする殺伐とした環境は慣れてはいる。元々、ネットでの出自としては2chのv速とかで日がな煽り合いばっかやってた人種なので、ネットでの属性はネットウォッチャー寄りのユーザーとしてスタートしているのである。
で、はてなに入ってきた初期の頃は、ネットウォッチャーのおおつねふみひろさんところのモヒカン族クラスタで、年がら年中手斧をぶん投げてた。時々反撃をうけてたりもしてたけどね。小飼弾がPHPをdisってたからはてなダイアリーで反論書いたら、トラックバックを投げられてこっちが古参の連中にフルボッコにされた。初期の頃のtwitterでSourceForgeの郵便番号検索のオープンソースライブラリを弄ってごちゃごちゃ文句を呟いてたら作者に発見されて、結局作者に協力してバグ潰しの手伝いしてたことあったな。
今は、昔と比べると相当気が弱くなってる。他人のことでも炎上を見ると調子を崩してその後、2~3日に渡って不機嫌なままで日暮らししたりするのである。こりゃ、原因ははっきりしてて病気をやったせいである。昔と比べて全然煽り耐性が無くなってしまってネットでの議論ができなくなってる。
こういうネットウォッチャー的な行動が出来なくなってしまった理由はブログにもありまして。匿名であっても数年も毎日更新で1000日以上もブログ書いてたら炎上したらダメージが半端ないのである。大概、僕も馬鹿なので政治宗教ジェンダーのヤバげなネタも何も考えず書いちゃうので、時々ネガコメぶちこまれたりはてブが炎上したりしてた。今は書いてる内容は相当丸くなった方である。ブログ経由で彼女さんまでいるとなると、炎上すると洒落にならんのである。
とりあえず、今の僕の目標としては、死ぬまでブログを書きつつネットでぼややんとどうでも良いユーザとして存在しておく事なので、刺激的な事はあんまりしない方がいいのだ。ネットで気が合いそうな人たちと適当にブログやらtwitterやらで交流しつつ、おもしろおかしく過ごせれば良いのだ。だいたいまぁ、僕がネットにおいて成功する条件は何か?と問われると「ライバルが全員諦めるまで情報発信を辞めないこと」と答えるので、精々気負わずに長生きするとする。