統合失調症の当事者は絶対断薬したら駄目です。
考えてみると今日は会社休んで病院受診だったため、日中、ろくにネタ集めをしていないために本題で書けるようなネタが全くないのである。こういう事はまれによくある。
病院受診ということだけど、僕の場合は統合失調症が原因で一度自殺未遂をやらかしてしまい、それで半年ばかり閉鎖病棟に閉じ込められてた時期があるのである。現在の僕の状況をみると全く想像つかないかもしれないけど、この状態まで回復するまでにはかなりの長い道のりがあったのである。１年近く精神科デイケアに通ってた時期もあったし、就労移行支援に２年ほど通って就職のためにいろいろと勉強している時期もあった。仕事のブランクは５年ぐらい開いているけど、なんとかコーダー程度の仕事であれば今までのwebプログラマの知識を生かして働くことができるらしい。
現状の様に社会復帰してきちんとフルタイムで働ける様になったのは、個人差もあるかもしれないけど、きちんと規則正しい生活リズムで生活して、きちんと医者の言われた通りに正しく服薬していたというのが大きな理由だろう。
統合失調症の場合、当事者はなんだかんだ理由を付けて怠薬したり断薬したりするケースが多い。自分も精神科デイケアや就労移行支援でいろんな同病者をみてきたが、経験上、そういうやつは遠かれ早かれ再発して再入院するようである。統合失調症は急性期を繰り返すたびに脳がダメージを受けて、急性期の前ほどの認知機能を取り戻せなくなっていく。再発を繰り返しているといずれ治療不可能の水準まで認知機能が落ちてしまう。統合失調症当事者が断薬した場合、再発率は1年以内に約80％、2年以内に98％の方が再発するようである。
統合失調症のコミュニティなどを観測していると栄養療法などを勧めて断薬させようとしてくる奴がいるが、その行為自体が陽性症状の誇大妄想からやってるとおもわれるので関わり合いにならない方がいい。特にナイアシンなどのメガビタミン療法は正式にアメリカの精神医療学会で否定された療法である。
やたらあのあたりの患者は標準医療を批判して医療を無用と説いてくるが、標準医療というのは反証可能性を持った理論で有意差のある統計結果を繰り返し出した現時点で回復に一番確率が高い治療行為である。統計の母数が少なくて全くエビデンスがない個人の民間療法は再現性が全くないだろう。難病にかかったら少なくとも僕は回復の確率の高い目の方に賭ける。民間療法は信仰心やら金やらいろんな物を請求してきますからコストも高いです。
