自己主張が出来なさすぎも問題である。
ここ最近の出来事でつくづく感じたのだけど、僕の性格の問題点に激しく気が付かされる出来事があり、今回はそれについて書いてみようかと思う。
どうも、僕は嫌な出来事があっても「自分が我慢したらいい」でその場では意見を抑えることがあるのだけど、後から内面で感情が爆発して、そのためにぐるぐる思考に激しく悩まされたりして苦しむことがよくある。日本人にはよくあるパターンであるけど、何か意見をするよりは自分の中で感情を押さえ込むことで場の空気や雰囲気を乱さないようにするというやつである。
僕はそれがどうも行きすぎてるところがあり、僕はマインドフルネス瞑想を毎日20分だけ継続して練習するようにしてるけど、これも自分の内面で湧いてくる愚痴を押さえ込むための練習であり、ぐるぐる思考が湧かないようにするためのトレーニングである。
昔からどうも僕は、自分の意見を誰かに述べるというのが非常に苦手であり、相手の言うことにひたすら同調した挙句、自分の我慢の許容値の限界を超えた時に感情が爆発すると言うトラブルが多すぎである。いい歳でもあることだし、そろそろ性格も穏やかになって改善されてきたかなと思いきや、全くこの面では改善されておらずガッカリする。
ちょっと誰に対してでもいい顔をしてしまう性格というのはかなり悩んでる。あまりにも他人に意見することを避けすぎてるために、自分の中の本心について自分でもよく分からないということがある。何か二者択一で答えを選択しないとならない時でも、一番定番で無難なやつを選ぶというのが徹底されており、自分が何が好きなのかというのもよく分からないのである。
これはちょっと違うか、自分一人の時は自分が何が好きであるとか、世の中のことで起きてる事柄に対する定見というのは述べることができる。これはブログなどで書き言葉で情報発信することを続けてきたので、書き言葉では自分なりの意見というのを論理的に考えて導き出すことができるのである。しかし、対面で相手の顔を見ながら話をするのだと、つい相手の顔色を窺ってしまい、一番相手が喜びそうな意見を言ってしまう癖が治らないのである。
思考の速度が遅くて話し言葉についていけない。コミュニケーションの場でもいつも聞き役であり、自分なりの意見を思いついた時も黙って飲み込んでしまう。普通の人であれば友人であるとか家族とか、本音を言える相手というのはいるのかもしれないけど、僕はそういう相手でも迷惑をかけるのが嫌だから本音を飲み込む。どうすれば相手が喜ぶとか、相手を怒らせないためにはどうすればいいのかというのに常に全神経を集中しており、そのために対人コミュニケーションが嫌いであり、一人きりのほうが一番落ち着くというパターンに陥っている。
こういうのは内向的な性格を持ってる人には多いのかもしれない。しかしまー、僕はもう40である。人生の半分まで来てるのに、相変わらず自己主張ができず、苦しいことや悲しいことに関しても我慢で押さえ込んで自分の内面で解決することばかりを考えるというのは、どう考えても健康的じゃない。人間としての成熟としてもそれではダメだろう。
こういうことを考えて、僕はアサーティブなコミュニケーションを練習しようとブログで主張してることも何度かある。
アサーティブ・コミュニケーションというのは、何か問題がある時に相手を責めるような攻撃的なコミュニケーションでなく、また自分が我慢すればいいとの非主張的なコミュニケーションでもなく、適切に自分と相手の両方のバランスの取れたコミュニケーションをするための技術である。
このアサーティブ・コミュニケーションについては昔から興味はあるのだけど、どのように練習したらいいのか分からんのである。コミュニケーションスキルについては、「傾聴で聴くのが大事」ということを聞き齧ったりして、ひたすら相手の意見を聴き続けたりするのだけど、そうすると自分の意見を思いついた時には相手は次の話題に行っており、適切なタイミングで意見を挟むことができないのだ。
なんだろ、子供の頃からずーっと「聞き分けのいいよいこ」であったもんだから、自分の意見で相手の考えを動かすということ自体に恐れを感じるところがある。相手に怒られるのは嫌だけど、相手に褒められるのもなんか苦手なのである。基本的に自分よりも相手の方がものを知っていて、ずっと自分よりも正しい行動をするというバイアスに囚われてるもんだから、自分の意見で相手の行動を変えることが好きじゃないのである。
この辺り本当に自分の中でも大きな課題で、自分の意見を言わないばっかりに良い人を傷つけたり、悪意を持ったブラック企業に好き勝手に使われたりするなどの人生でも実害が出てる問題である。マジでなんとかせんとならんわ。
