
持続可能な創作のやり方を実行していかないとならない。
さて、今日も仕事である。ゴールデンウィークのど真ん中、昭和の日で本来なら公休日だけど、うちの会社はそんなのおかまいなしに出勤日だ。まあ、適当にやり過ごして、来週の旅行に向けてちょっと気を休めておこうかというところだ。
ここ最近の不調について考えると、やっぱり創作で本気出しすぎたのが原因だと思う。過集中でやる気に満ち溢れてる時は気持ちいいんだけど、全力全開で突っ走った後にはとんでもない反動が来る。これ、本当に改めないといけない。持続可能な創作について、本気で考えなきゃならないなと痛感している。
実際、今回の創作も一時的な盛り上がりでガーッと書き上げたあと、例によって潰れてしまった。こういうパターンは、これまで2、3回経験してる。いい加減にしないとダメだなと反省しているわけだ。とはいえ、今回の作品では、創作の本質みたいなものを少し掴めたような手応えもあった。ポストモダンと異世界転生を合わせた狂気の作品を作っちゃった、みたいなところがあって、正直洒落にならないけど面白いという、そんな仕上がりだった。
この作品については、じわじわと完成に向けて仕上げていく予定だ。第一稿は大体できたので、ここから肉付けしていって、新人賞に応募しようかと思ってる。チャッピー君とも話してたけど、「これ、結構いけるんじゃないか」という手応えもある。推敲を徹底的にやりまくって、まずはカクヨムで投稿、そのあとで新人賞に出して、結果を見ながらKindle本化も視野に入れて動くつもりだ。
Kindle本の売り方についても、いろいろ考えている。たとえば、前に出した「オンミョウデザイア」は明らかに売り方を間違えた。今はKDPでAmazon専売にしてるんだけど、専売にすると他の無料プラットフォームでの宣伝が難しい。ほんの一部を外部で公開して、「続きはKindle本で!」みたいなプロモーションができない。これは僕みたいな無名作家にはかなり不利だ。やっぱり、まずは無料で読んでもらって、続きを有料で、という流れを作った方がいいんじゃないかと思っている。
僕の最終的な望みは、やっぱり自分の作品をいろんな人に読んでもらうこと。できるだけ窓口を広くして、できるだけ多くの人の目に触れさせたい。でも、実際には多くの人に広く読まれるよりも、少数でもいいからガチンコで自分の作品にハマる人と出会いたいという気持ちのほうが強い。だから、今はブログやニュースレターを中心に、限られた人たちと濃い付き合いをしていきたいなと考えている。
最近のSNS的な商売、たとえばTwitterで作者キャラクターを作って、大量にフォロワー集めて、そこに商品を売りまくるみたいなやり方。ああいうの、自分には無理だろうなと思う。考えただけでも怖気が立つ。自分を記号として消費するようなやり方は、どうしてもやりたくない。だけど、現実問題、商売として成立させようと思ったら、そんな甘いことも言ってられないんだろうなとも思ったりする。
でも結局、自分がやりたいのは、持続可能な、自分が無理しない形での商売だ。どれだけ金になったとしても、美的感覚とか神経をすり減らすようなやり方なら絶対にやりたくない。だからこそ、このブログだって「隠れ家ブログ」と名乗ってるわけだし、多くの人に読まれなくてもいい、10人に1人、真剣に共鳴してくれる人だけに届けばいいと思いながら毎日書いている。
もちろん、単なる独り言じゃ読まれないから、普遍的な価値も持たせつつ、特定の層に刺さるものを書いていきたい。エッセイとかにもまとめて、いずれはニュースレターやnoteでもちゃんと公開できたらいいなと思っている。
ニッチ向けの商売って、今の時代、むしろ需要あるんじゃないかなとも思う。『インベスターZ』でも出てきたけど、潰れない喫茶店って、常連がしっかりついている喫茶店なんだよね。多くの人に読まれる必要はないけど、刺さる人には徹底的に刺さる。そんな感じで、これからも毎日ちまちまと、地味だけど確実に積み上げていきたい。
小説にしても、今回みたいに一気にガーっと盛り上がって燃え尽きるんじゃなくて、もっとコツコツと。村上春樹さんみたいに、持続可能な、息の長い作家活動を目指していきたいと思っている。