超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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草薙龍瞬著の「怒る技法」を読んで色々と考えた。

草薙龍瞬著の「怒る技法」を読んで色々と考えた。


今日は曇っている。天気も悪いし、なんだか調子もイマイチだ。最近はずっと調子が良かった分、その反動が来ているのかもしれない。まあ、困ったことだけど、こればっかりはしょうがない。ブログであまり病んだ話を書くと、それがまた自分に返ってきて気分がさらに落ち込むので、できるだけ前向きにいこうと思う。


最近は、小説をちまちまと書いたり、開発をしたり、本を読んだり、そんな毎日だ。そんな中で「草薙龍瞬」の『怒る技法』という本を読んだ。これがとても良かった。草薙さんは『反応しない練習』など、仏教に基づいた考え方を説く本を書いている人で、どうやら自分には相性が良いらしい。仏教的な考え方は、自分にとって生きやすくなる知恵で、実際いろいろと取り入れている。



宗教そのものにはそれほど興味はないけれど、そこから得られる「技法」は、自分の中の嫉妬や恨みといった感情をうまく解消してくれる。これは非常にありがたいことだと思っている。


人間というのは、結局「考え方」さえどうにかなれば、大抵のことはなんとかなる。これは仏教に限らず、ストア哲学なんかでも同じだろう。人生の中で、心の動きさえコントロールできれば、他のことは意外とどうにかなってしまうものだ。世界一の金持ちにならなくても、自分の心の中で「幸せだ」と思えるなら、それだけで十分幸せになれる。


僕は、仏教的な考え方をうまく利用して、心の苦しさをやり過ごす方法を練習している。瞑想もその一つだけれど、それに限らず、仏教的な思想を持っているだけで、随分と気持ちが楽になるのだ。


たとえば「四諦八正道」なんかもそうだ。あれは一種のスキーマ療法に似たような考え方で、自分の根性ではどうにもならないことに対して、うまく諦めをつけてやり過ごす。そういった思考の練習を続けていると、人生が少し楽になるのではないかと思う。


他人と比べてどうだとか、人より優れていたいとか、そういった欲望をうまくコントロールして、無理に人にマウントを取らず、「自分は自分」と認められるような生き方ができれば、苦しまずにもっと自由に生きていけるのではないか。そう考えている。


実際、以前よりはそういう生き方ができるようになってきた。昔は、人と比べては悩んでいたけれど、最近はSNSもやめて、人と比べるのを完全にやめた。そのおかげで、自分のやりたいことに集中できて、人に振り回されることがなくなったと思う。


草薙さんの『怒る技法』にも書いてあったけれど、最近のSNSは、できるだけ近づかない方がいい。あそこは人の怒りを掻き立てるものに溢れていて、実在しない相手に心を乱される。そういう怒りの根源がSNSにはある。


情報をうまく使いこなせればSNSも悪くはないのかもしれないが、僕にはRSSリーダーやNewsPicksなど、SNS以外の手段で十分だ。世間の情報も、SNS以外の方法で取得できるし、その方が心穏やかに過ごせる。


そして、ネットから得る情報の選び方を間違えると、妙なミームに染まって陰謀論に囚われたり、わけのわからない思考に陥ったりする。だからこそ「クリティカルシンキング」が大事だと思う。自分が何を考えて、その情報が必要なのか。まず「自分」という軸がないと、情報をどう選べばいいのかもわからない。


自分が何を好きで、何が嫌いか。普段の生活の中でそれをはっきりさせて、自分の軸をきっちり作ることが、ネット時代には特に重要だと思う。簡単に言うけれど、これが実に難しい。


今のネットを漫然と使っている人たちは、多分、自分の軸なんてない。ただ刺激的な情報に感情を煽られて、それが本当に自分にとって何なのかを理解していないように見える。


草薙さんも、そういう現代に向けてあえて「怒る技法」なんて仏教では異端な本を書いたのだろう。世の中には、自分の権利を侵害してくる力がある。何も気にせず、怒りもせず、自分だけを考えて生きていたら、社会そのものが崩れて、自分の生きる場所すらなくなってしまうかもしれない。


だから、情報発信の場を探す必要もあるのかもしれない。


今の僕のテーマは「自分とは何か」。自分が何をやりたくて、何のためにこうしているのか。その理由をちゃんと考えて、言語化することが必要だと感じている。なんとなく生きていると、ネットの刺激に振り回されて、自分でも自分が何をしているのか分からなくなる。そうなると時間の無駄だし、人生そのものの無駄遣いだ。


そうならないように、仏教的な思想、ストア哲学、心理学を使って、自分なりの「ちゃんとした生き方」を見つけたい、そんなふうに思っている。


P.S. note書いたよ。


note.com

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