正月休みは小説を書いている。
正月休みでルーチンが崩れている・・・。よろしくないな。明日はひとまず筋トレだけはちゃんと行けるように頑張っておこう。
さて、今日は親戚周りをしてきた。それ以外の時間は玲と真輝の小説の次回作のプロットを練っていた。
とりあえず色々とシナリオのパーツを思いつくままに作成。第4作のタイトル自体は決まっていて「クダンインターセクション」にしようと思う。今回の作品は二つの視点の話が最後には交錯するから「インターセクション」(交差点)であり、話のプロットの流れがバシッ!っと決まるとすごいかっこいい話になりそうである。
さて、次回作ではとりあえず玲と真輝の祖母の根神志緒の思惑をいいかげんはっきりさせないとならんなと思う。彼女は未来を見ることができるのだけど、その能力ゆえに絶望を抱えている。というか、この作品全体のテーマが「絶望と救済」のようなテーマが根底に流れているので、それをはっきりとさせないとならんかなと思う。
こうやって描きたいシーンを考えてる時が一番楽しい。今回は伊勢神宮を舞台にして、天津神の神々をキャラクターにして大暴れさせる予定である。軽くチラ見せするのなら、内向的だけどリーダーシップがあるアマテラスとか、残念系イケメンでシスコンのスサノオとか、前作のオンミョウデザイアから引き続き登場の元気で外交的なアマノウズメとか、その辺りの神様あたりをキャラ構築して関係を色々と妄想してるところである。
まぁ、僕は躊躇なく日本神話の神様を小説のキャラクターとして使いまくってるけど、これは本当にいいのかはちょっと躊躇がある。この手の史実を小説で扱おうとした場合、あまりにも現実の方の史実と小説の設定にずれがありすぎると読者が冷めるだろうなーと思うのである。
僕の書いてる小説は、東方Projectから大きくインスパイアーを受けている。東方については二次創作フリーを最初からテーマに掲げているけど、これは東方自体が日本神話や民間伝承の二次創作のようなものというコンセプトで作られているからである。
なんでまぁ、僕が書いてる玲と真輝のシリーズについても、いろんな神話やら宗教を下敷きにして好き勝手に舞台設計やらキャラ設定を孫引きして、それを現代のライトノベルの文脈で再編するということをやっている。純粋な想像力だけのオリジナルというよりは、東方Projectと同じで日本神話や民間伝承の二次創作として物語を書いてるのである。
こういうやり方が僕は非常に楽。いや、元々、僕が小説を書いたりする趣味というのも、二次創作出身の同人作家であり、今までメインで書いてきたのは東方Projectの二次創作ばっかりだったので、こんな感じで原作がある作品を自分の妄想で色々と展開を膨らませるという方が創作がやりやすいのである。
その代わり、引用してくる原作情報については割とガチンコで調査を行った上で物語の設定として膨らませて使うのである。3作目の「オンミョウデザイア」にしても、「出雲の神在月」であるとか「史実上の安倍晴明の功績」「仏教の真言密教で使われている真言について」とか「日本神話の中での天津神と国津神」「土佐に流れ着いた陰陽道のいざなぎ流」についてなどを図書館で調べて、創作に活かしている。
しかしまー、僕は玲と真輝のシリーズの中では、意図的に神道・仏教・陰陽道の設定をごちゃ混ぜバトルロワイヤルにしている。舞台設計自体は、三途の川の向こうに根の国があったりとか、仏教的価値観と神道的価値観を意図的に混ぜ混ぜして混同して利用してるところもある。こりゃ、ちゃんとした本式の宗教を信じてる人からは受け入れ難い設定だろう。
なんでこんなややこしい創作をしてるのかというと、単純に自分の趣味だよね。こうやって創作で日本の宗教とか哲学を調べていると、色々と面白い雑学を学べるんだよね。フツーに図書館で宗教関係の本なんて読んでも別に面白くないが、これを創作で活かせないか? と考えながら読んだのなら宗教関係の辞典でも面白い読み物として読めるんだよね。
僕はどうも図書館で調べ物をすること自体が趣味という変な趣味を持っている。色々とテーマを定めて調べ物をやったりするんだけど、こんな感じで小説を書いているのなら、その設定について図書館で色々と調べて創作に現実の設定を盛り込むなどの遊び方ができるんだよね。色々と歴史を勉強して遊ぼうと思うなら、こんな感じの民間伝承の二次創作の小説を書いてると、色々と想像力が膨らんで面白いのである。
僕はその辺りはちゃんと調べたことが分からんから本当はどうなのか知らないけど、「指輪物語」のトールキンとか「ハリーポッターシリーズ」のJKローリングも、ファンタジー作品を書く人というのは、そんな感じで図書館での調べ物が好きな人が多いんじゃないかと思うんである。
次回作の「クダンインターセクション」は、未来を予言して死ぬ妖怪の「件(クダン)」がモチーフである。これは一説では、神獣の白沢が日本の民間伝承として違った形で伝わったともされていて、これはそのWikipediaを読むだけでクソ面白い。
これと未来を予言する能力を持つ志緒の思惑や運命を絡めてなんやかんやと書けないかと思ってるのである。とりあえず今年の正月はずっと「クダンインターセクション」のプロットをカフェで考えるなどしてようと思う。