
ちゃんと習慣を続ける感覚を身に付けてる人は成功すると思うよ。
おはようございます。今朝はふるさと納税でもらったキリマンジャロを淹れた。酸味と苦味が混じっておりグレープフルーツのニュアンス。後味に甘味が残る良いコーヒーである。朝の通勤時間は空気が冷え始めている。ホットコーヒーは冬の始まりにちょうどいい。沖縄もようやく涼しくなってきた。窓を開ければ湿度が下がり、空気が澄んでいる。空はどんよりと曇りがちだが、その静けさが心地いい。夏の光よりも、冬の薄曇りのほうが今の自分には合っている。落ち着いた空気の中で、ゆっくりと一日を始める。こういう時間があるだけで、生活の質が全然違う。
最近は、少しずつストレスの扱い方がわかってきた気がする。気分の波は相変わらずあるが、以前よりもその波を遠くから観察できるようになった。自分と同じ病気を持つ人の多くが同じ課題を抱えていると思う。波に飲まれずに暮らすには、やはり生活の基礎を整えるしかない。運動、睡眠、食事。この三つが崩れると、どんな理屈を持ち出しても心が不安定になる。最終的には薬よりも生活リズムのほうが効くのだと実感している。人間は思っている以上に「環境に左右される生き物」なのだ。
ただ、その「基本」を続けるのが一番難しい。そこんところは僕はジェームス・クリアーのほんで学んだかなと思う。『アトミック・ハビット』のように、小さな習慣を積み上げる仕組みが大事になる。良い習慣は連鎖する。僕の場合はブログであったが、一つ良い習慣を身につけることができると、それをトリガーにして色々な習慣を身につけていくことができる。その好循環が生活全体を底上げしていく。逆に、一つの悪習慣がリズムを壊すこともある。だから、良い行動を自動化し、悪い行動のトリガーを減らす。それが現実的な方法だと思う。
この感覚に気づいたのは三十代後半だった。二十代のうちに理解していれば、もっと早く安定した生き方ができたかもしれない。若い頃は成果を急ぎ、結果が出ないと投げ出していた。この習慣に対するメタ認知を若い頃に気がついている人は、コツコツと続けていると30~40代の頃にはすごいことになってると思う。根性とは、短期的なやる気ではなく「やめない力」のことなのだ。続ける人だけが結果にたどり着く。才能ではなく、手を止めない意志の積み重ねこそが差をつける。
自己啓発本を何百冊と読んできたが、多くは気分を高めるだけの娯楽に過ぎなかった。読んだ直後は熱くなるが、三日も経てば元通りだ。結局、人を変えるのは意志ではなく行動だ。人間の本質を決めるのは「何を考えるか」ではなく「何を繰り返しているか」。これはベンジャミン・フランクリンの思想にも通じる。彼は徳を習慣として鍛え、行動を通して人格を作ろうとした。行動が人を定義するという発想は、いまの時代でもまったく古びていない。
僕は別に「成功者」になりたいわけじゃない。他人に認められたいとか、優越感を得たいとか、そういう欲望はない。重要なのは自分の納得だ。外からの評価は流動的だが、習慣は裏切らない。生活リズムを整え、思考を安定させ、自分の中に秩序を保つ。それが幸福の基盤になる。派手な成功よりも、静かな充実を積み重ねる方が確実に生きやすい。
習慣とは、自分と世界をつなぐ境界面のようなものだ。行動を変えれば、世界の解像度が変わる。だから今日も、いつものようにコーヒーを淹れて通勤する。仕事を始める前にタスクを分割する。Obsidianでライフログを取る。小さなルーティンを積み重ねながら、淡々と生きていく。それがいちばん現実的で、いちばん誠実な生き方なのだと思う。