超メモ帳(Web式)@復活

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「人生が面白くなる 学びのわざ」(齋藤孝著)を読んだ。

「人生が面白くなる 学びのわざ」(齋藤孝著)を読んだ。


月曜日だねぇ。今日は僕は病院受診でお休みだ。そろそろ体調が復調してきたからその旨を先生に報告してきた感じだよ。なんかさ、ここ最近のブログを読み返しても分かるんだけど、僕はなんか思い詰めてる時は人生の意味とかそういう事を考え始めるのだね。大概、僕の人生というのはハード過ぎるクソゲーではあると思ってるけど、そんな事をネチネチと考えたところでなんの救いもないし、それよか如何に日々の生活を楽しく過ごすかという事の方に認知リソースを費やした方が良いと結論付けてるんだ。仏教とかを勉強していても人生の意味は特にないという風な結論らしいしな。仏教では、それよりも自分が「何をするべき」であるとか周りからの求められてる役割とかしなければならないことにフォーカスを当てたほうが良いとかそういう考え方をするらしい。仏教に関しても暇があれば色々と書籍を漁ってみよう。


さて、今日は何を書くか。今日は病院受診が終わった後はサウナに入ってきてそのあと休憩室でのんびりと本を読んでいた。今回読んでた本が良さげだったからその紹介でもしてるかな。


今回読んでたのはNHK出版学びの基本から出ている「人生が面白くなる 学びのわざ」だ。



NHK出版のこのシリーズは僕は好きで、興味深そうなタイトルの本があれば購入して読んでるんだ。哲学とか心理学みたいなちょっと小難しい人文科学系の学問を、その専門家がエッセンスを短くまとめて解説してくれるというシリーズである。方向性としては「100分de名著」みたいな感じで、難しい学問の世界を初心者にもわかりやすくまとめてくれるムック本。ちょっと突っ込んだ事とかを解説する代わりに参考文献のリストを用意してくれるみたいな、気になる学問の入門書として優れたシリーズである。


今回読んだ「人生が面白くなる 学びのわざ」は、明治大学文学部教授の齋藤孝先生が、人生における学びの意味とか、学ぶことで人生を充実させるコツなんかを教えてくれる本であった。自己啓発本みたいな、うすっぺらいノウハウとかありきたりなマインドばっかりが書かれているのではなく、人間が人生を生きていく上で学ぶことでどんな風に生きる意味が変わっていくのか?という事についてまとめられている。


僕もいろいろと情報を集めたりするのが好きで、暇さえあればいつも本を読んでたりネットの情報を漁ってたりする。だけども齋藤先生によると、学ぶということはただ表面上だけ本を読んだりとか話を聞いたりするのだけでは何も役に立たない。その得られた知識を血肉化して実際に現実の行動を変えるために修行が必要だという内容のことが書かれていた。


斎藤先生は学びの考え方について宮本武蔵五輪書を引用して次のように述べていた。

宮本武蔵が剣術の奥義を具体的にまとめた『五輪書』には、「能々吟味すべし」「能々工夫すべし」「能々鍛錬すべし」という言葉が、ほとんどの項目の最後に繰り返しでてきます。これはそれぞれ、どのような意味なのでしょうか。

まず「吟味しろ」。
教えられたことをただ漫然とやるのではなく、どうすれば上手くいくのか、一回一回しっかり吟味して自分の身で試しなさい。

そして「自分で工夫しろ」。
そこに自分のアイデアを入れて、自分に合うようにアレンジをしなさい。

その上で、「身につくまで鍛錬しろ」。
自分のものにするために、何度も何度も練習しなさいと言うのです。

「くどい」と思うほどに繰り返し出てくるこの「吟味・工夫・鍛錬」という言葉には、武蔵の切なる思いが込められています。
五輪書』は剣の道について書かれたものですから、その書を「読むだけ」では意味がありません。話を「聞くだけ」で、分かったつもりになるのではなく、実際に身体を使い、「わざ」になるまで繰り返すことが不可欠なのです。

剣術やスポーツなどは、自ら「吟味・工夫・鍛錬」しなければ上手くならない。スポーツの解説書を読んだだけでオリンピックに出場できる人がいないことは、多くの人がイメージできるでしょう。

NHK出版 人生が面白くなる学びのわざ 齋藤孝著 p25-26


僕的にはこれは本当に脳髄に叩き込んでおきたい。僕はいろんな知識を集めるのが好きであるけど、理解が表面上だけに留まってしまい、それを実際に自分の考え方に変えるまで血肉化するという「吟味・工夫・鍛錬」が欠けている。本は一度読んで理解したつもりになってるだけでは駄目なのである。そこで得られた知見を自分で整理してみて、その知識を実際にアウトプットでも使えるように工夫して、そして実際に自分の行動が変わるように繰り返し使わないとならないのである。


英語学習であろうが筋トレだろうがプログラミングの学習であろうが、表面上のノウハウだけを有難がってまったく手が動かないというのはありがちだ。本当にノウハウを自分の能力に変える「わざ化」をするためには繰り返しの反復練習がどうしても必要になってくる。野球でも素振りを繰り返さずに完成したフォームを手に入れることはできない。これは人生の学びにおいても共通だ。耳障りの良い自己啓発本のマインドだけを聞いて成功者になったつもりだと、いつまで経っても単なる痛い意識高い系である。実際にそのマインドを自分の行動を変えるためにどう工夫したら良いか悩み抜き、そして実際に行動を繰り返すことで自分の能力になる。


この「人生がおもしろくなる 学びのわざ」はこのような学びについてのコツが色々とまとめられた本であった。NHK出版の本はどれも30分ぐらいで読めるぐらいに短くまとめられている。学びで人生を良くしていきたいと思う人ならば読んでみて損はないです。


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