書けないなーと言いつつ毎日きちんと更新をこなせているのでなんだかんだで書けはするのだろう。毎日、ネタ切れを連呼しているのでいい加減、読者諸氏も皆さん飽き飽きの気もするが、僕だってネタが切れてる事を書きたいとは思わないのだ。毎日、定時になるとエディターを立ち上げてババっとその時の思いつきを２０００字を書きなぐる感じなのだが、書き始めは感覚的に「なんも書けねー」って状態から前置きを１０００字ほど書いて頭が温まってきて結末までなだれ込むという感じなのだ。
今日は昨日ブクマした記事を軽く取り上げるとしよう。
僕はまぁ杉田水脈の擁護の論文については「差別主義者が開き直ってる」程度の感慨しか持たないのだが、新潮文芸出版部のツイートがかっこいいから取り上げる気になった。
杉田水脈については以前、このブログでも取り上げていて、こんな事を書いたっけな。
まぁ僕も統合失調症当事者なんて社会的マイノリティだから杉田水脈議員には反対の意思表明を出しておこう。差別を正当化するような政治家というのは恐怖政治を始める社会の敵である。彼らは次々と差別の対象をさがして最終的にはナチスドイツのような恐怖政治に至るだろう。今ん所、坑道のカナリアが落ちたぐらいじゃないかな？ 真っ当なすべての人々が後ろ指を指されない社会を作るためにこういう差別主義には明確に反対しておきたい。
読んでないから正当な批判ではないのだが新潮４５での今回の杉田水脈擁護の趣旨としては「LGBT差別は正しい」みたいなことを書いているらしい。
小川氏は「政治は『生きづらさ』という主観を救えない」とする寄稿の中で以下のように書いている。
「LGBTの生き難さは後ろめたさ以上のものなのだというなら、SMAG（編注：サドとマゾとお尻フェチと痴漢を指す小川氏の造語とのこと）の人達もまた生きづらかろう。ふざけるなという奴がいたら許さない。LGBTも私のような伝統保守主義者から言わせれば充分ふざけた概念だからである。
満員電車に乗った時に女の匂いを嗅いだら手が自動的に動いてしまう、そういう痴漢症候群の男の困苦こそ極めて根深かろう。彼らの触る権利を社会は保障すべきではないのか。触られる女のショックを思えというか。それならLGBT様が論壇の大通りを歩いている風景は私には死ぬほどショックだ、精神的苦痛の巨額の賠償金を払ってから口を利いてくれと言っておく。」
（文芸評論家・小川榮太郎氏「政治は『生きづらさ』という主観を救えない」より、一部中略）こうした新潮45の特集の内容に対しては、著名な作家たちからも「慄然とする」「どうしてあんな低劣な差別に荷担するのか」「論理が破綻している」の批判が多数挙がった。さらに「不買運動」に言及したツイートもあった。
彼らの論旨としてはLGBTは「喋るな！」ということらしい。伝統保守主義者というものは差別を正当化する思想のようだ。なんかどうも一部の保守の方々は自分たちが差別をしてヘイトを飛ばすのが正しくて、当事者から反論されるのすら許しがたいらしいですよ。
「お前たちキモいから消えろ」っていう魔法の言葉を学校や職場社会で使って自分たちにとって利益のある空間を作ってきたひとたちが、ここ数年同じ魔法を使おうとしたらキモい人たちの側から「No」の意思表示を受けて逆キレしている。
— つゆぴ (@tsuyup) 2018年9月19日
こういうふざけた論調に対して同じ新潮社の中でも文芸部はこのような反論のツイートを上げている。
良心に背く出版は、殺されてもせぬ事（佐藤義亮）
— 新潮社出版部文芸 (@Shincho_Bungei) 2018年9月19日
新潮社出版部文芸のTwitterアカウントの運用はこの様に行われているらしい。
新潮社宣伝部は、リツイートについて、以下のように社としての見解をコメントしている。
杉田水脈氏の論文に端を発する新潮45の記事については、社内でも様々な意見が存在していますが、弊社では言論の自由を最大限に尊重するという立場から、各部署、社員の個人の意見表明に足して言論統制のようなことは従来より一切行っておりません。なお、新潮社出版部文芸のツイッターは、特定の個人が発信しているのではなく、複数の社員で共有しているものです。
出版という事業の思想としては新潮社出版部文芸の意見が至極まっとうだと思う。出版社のような多くの人々の考えに影響する組織が差別を加担する事なんてあってはいけない。いずれ人を殺すような良心に背く仕事は殺されてもしてはいけない。これは文章に関わる者たちの矜持だろう。
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